子どもを育てていると、「叱らない育児」を取り入れているママを見ます。
ただ、「叱らない」育児は悪いことをしても、「叱らない」場合もあったりして、他のママが注意できない雰囲気を醸し出している場合も……。
この「叱らない育児」は何が正式なのでしょうか?そして、どうやって始めればいいのでしょうか。
「叱らない育児」を正しく取り入れて、親子間の絆を深くしてみる努力をしてみましょう!
「叱らない育児」はここから始まった!
テレビでもよく見かける尾木ママこと、尾木直樹さん。
『尾木ママの「叱らない」子育て論』が、叱らない育児の最初だと言われています。2011年2月に刊行された本で、ここから「叱らない育児」がブームになっていきました。
ただ、この叱らない育児は「悪いことをした時も叱らない」のでしょうか?
叱らない育児の基本は
悪いことをしたら、普通は叱るのが当然です。ただ、そんな時も「まずは子ども側に寄りそう」のが尾木ママ流。
例えば、お友達を叩いてしまった時。
お友達を叩いた
↓
何やってるの!ダメでしょ!とすぐに叱るのが普通
ですが、「どうしたの?」と子どもの意見を聞いてあげることが大切としています。
もしかすると、お友達が先に暴力をふるって怒って叩いたのかもしれませんし、お友達が悪口を言っていてそれに怒って叩いたのかもしれません。お友達を叩くのは悪いことですが、親が自分の子どもの最大の味方になってあげて「どうしたの?」と聞くのが大切としています。
悪いことの線引きが難しい
尾木ママは、子どもが万引きをした時も「どうしたの?」と聞くと話したことがあり、賛否両論が巻き起こりました。
子どもが万引きをする=犯罪なので、そんな時にも「どうしたの?」と優しく聞くのは無理という意見が多かったのです。そういった時は叱らないと、子どもも悪いことと感じないと思う親が多かったです。
ただ、非行に走る子の中には、「どうしたの?なぜ万引きしたの?」と優しく聞くことで、はっと我に返る子もいるかもしれませんね。
「叱ることではなくて、ほめて子どもを育てる」やり方が尾木ママ流。
万引きのような時でも叱りつけたり、怒ったりしてしつけるのはダメとしています。
ダメなことはダメと指摘を!
「叱らない」ようにしたいですが、子どもはダメなことはダメと教えないと「何が悪いのか」を覚えないもの。何度も指摘しないと理解しないこともあります。
最近の「叱らない子育て」の本は、親がイライラして叱ったり怒ったりするのではなくて、ほめる部分を見つけてほめ、しからなくてはいけないところはしかるのが主流。子どもに期待しすぎて、あれもこれも気になってしまい、小言を言うくらいなら、ほめてほめて育てるのが正解としている論が多くなってきています。
ほめて育てよう!これが「叱らない育児」
叱る部分よりも、できたことをほめて育てる。これが「叱らない育児」です。
ただ、全く叱らないようにすると、外出先で悪いことをしていても、叱らないママになってしまいます。すると、子どもも増長して悪さばかりをしてしまうこともありえます。そうなってしまうと、他のママが指摘をすることもできずに困ってしまうもの。叱らない育児をはき違えないようにしたいところです。
いい部分、できる部分をほめて伸ばす。これが叱らない育児。できないこともあって当たり前なので、そのことを気にしすぎず、のびのびと育てたいものですね。