妊娠すると涙が出る・涙もろい性格になる理由は? 

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妊娠するとこれまでは泣くことがなかったのに、涙もろいタイプになる人がいます。精神が安定していない妊娠期ですが、それだけではなく、妊娠の超初期や初期には涙が出る原因があるようなんです。

口コミでも、
”理由もないのに涙が止まらない”
“映画を見ると涙腺が崩壊……”
“仕事中も涙止まらないので周囲に迷惑がかかってしまう”
”涙が出ることで赤ちゃんに影響がないか心配”
といった声が聞かれます。

泣くことでお腹が張ることや過呼吸になったり、お腹の赤ちゃんに影響がないか心配になってしまいますが、どうなんでしょうか。

妊娠すると涙もろい人になってしまう理由は?

妊娠の超初期、初期にありがちなのが、今までは涙もろいタイプではなかったのに、涙が出るようになってしまう人。

直接の原因はホルモンの関係です。

涙止まらない理由は、妊娠によって分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)と呼ばれるホルモンが関係しています。hCGは、排卵した後の卵巣を刺激して、たくさんのエストロゲン、プロゲステロンを分泌させることがわかっています。妊娠によって基礎体温を挙げて子宮内膜を厚くすることや乳腺を発達させるプロゲステロンは、妊娠継続を助ける役割を果たしますが、ホルモン分泌が大きく変化します。

ホルモンバランスの変化は精神的にもバランスを崩しやすくなり、気持ち悪さのようなつわりで表れるほか、自律神経の乱れで涙腺が弱くなってしまう人もいます。

妊娠で涙もろいことで性別がわかる……?

妊娠中に涙もろいことで、「お腹の赤ちゃんが女の子」というジンクスもあります。

妊娠中に
顔がキツくなる、イライラする→お腹の赤ちゃんが男の子
顔が優しくなる、涙もろくなる→お腹の赤ちゃんが女の子

このジンクス、当たる時もあれば当たらないこともあります。今は5ヶ月から6ヶ月ごろのエコーで、胎児の性別がわかります。

ジンクスを知っていると「涙もろくなって顔つきが優しくなったね、お腹の赤ちゃんは女の子かも?」と妊婦さんに言うのは逆効果。「これまで顔つきがキツかったということ!?」とデリカシーのない人として思われないように注意が必要です。妊婦期間中は精神的にも安定しないので、周囲がしっかり配慮してあげるようにしましょう。

妊娠中にママが泣くと赤ちゃんに影響は?大丈夫??

妊娠中にママが泣くと、赤ちゃんに影響がないか心配になります。

妊娠中に泣くことで一番考えられることは「お腹の張り」。
ママの身体に負担がかかり、お腹が張ってしまうと 子宮の筋肉が縮んで子宮収縮につながります。
疲れやストレスで子宮の血流が悪くなったり、炎症で子宮収縮が起きてしまうと、赤ちゃんがどんどん子宮口まで下がって早産、流産の原因になってしまうこともあります。
涙が止まらない時、お腹の張りを感じたら「休む」ことが大切。
横になってお腹の張り症状が軽くなるまでそのままでいます。

涙が出て過呼吸になったりすることで赤ちゃんへの影響も考えられます。
映画を見て感動して涙が出るのは健康的ですが、理由もなく涙が出るようなら無理せず仕事を休むなどする方がいいかもしれません。

もしかするとマタニティーブルー?妊娠すると涙止まらない症状

妊娠すると涙止まらない時に、「もしかしたら精神的な病気なのかも……」と感じて不安になってしまうことがあります。

妊娠や出産は、女性にとって幸せなイベント。一方で、う つ症状になってしまうこともあります。
女性は男性よりもなりやすいデータがあり、男性の約2倍。
要因はいくつかあり、ホルモンの分泌も理由の一つです。

う つ症状には、3つの種類があります。

・妊娠時
妊娠初期に発症して出産までには解消します。ホルモンの分泌による一時的なものですが、重症だと診察が必要なこともあります。

・マタニティブルー
赤ちゃんを産んでからの症状で、産後2、3日目から起きることが多いです。ホルモンバランスが関係しているため産後1ヶ月程度で解消します。

・産後う つ
分娩してから2週間後くらいに発症しやすいもので、1ヶ月程度、1年、2年と症状が続きます。軽度から重度まであります。

産後う つは、実は出産したママの10~15%がかかると言われています。

やる気が起きない、食事の準備をしたくない、寝不足で体力の限界を感じる、精神的な負担を感じるといった症状で、ワンオペ育児などで周囲が頼れないと孤独感が増してしまい、涙が出てくる場合もあります。旦那さんの協力、託児などのサービスを利用したりして無理をしないのが肝心です。

病気かどうかを判断して!検診の時に相談も

妊娠超初期、初期にホルモンバランスが整わないことで涙が止まらないことも多いのですが、安定期や後期に入っても涙が出るのなら、検診の時に相談してみるのもいいでしょう。
普段とは違う症状なら、カウンセリングを受けたり、仕事をお休みするのを早めたりすることも考えてみるのも一つの方法です。

1ヶ月に1度、妊婦健診があります。
その時に相談したり、悩みを話したりすることで気分が楽になることもあります。

 

涙が出るのはホルモンバランスの乱れなら仕方がないこと。しかし、あまりにも頻度が高く、ひどいようなら医師に相談してみるのも考えてみましょう。お腹の張りは早産・流産の原因にもなるため、早めに対処しておけるといいですよね。

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