洋風スープは、そのままつぶしてスープに使えるだけでなく、つぶしたものをのばしたり、煮物に使ったりと、離乳食作りにはとても重宝します。市販の大人の洋風だしは、塩分が多く含まれているので、離乳食にはむきません。作り方をご紹介しますので試しに作ってみてください。
野菜スープに向く野菜
かぶ、キャベツ、大根、青梗菜、人参、白菜、じゃがいもなど、くせのない野菜が、野菜スープには向きます。ほうれん草、春菊のようなアクが強い野菜は渋みが出るので不向きです。しょうが、にんにく、セロリなど香りの強い野菜も避けましょう。
量は?
実際野菜の量はどのくらい必要でしょう?
1カップ分のスープを作るのに使う野菜の量は、お母さんの両手1杯分が目安です。冷蔵庫の中にある野菜スープに向く野菜を3~4種類合わせて使いましょう。
作り方
材料(1カップ分)
にんじん、かぶ、きゃべつを合わせて70~80g 水2カップ
作り方
①にんじん、かぶは皮をむいて薄いいちょう切りにする。
②水と①を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら、ごく弱火にして20分煮る。煮ている途中でアクが出てきたらそのつどすくい取る。
③②をこし器でこす。
※コツとしては中火でいったん沸騰させたら、火を止め、コトコトゆっくり煮ることです。ゆっくり煮ることでじっくり野菜から旨みを出しましょう。野菜が煮えると、葉物はクタクタになってカサが減り、大根やかぶは透き通ってきます。
フリージング
野菜スープは、少量では作りにくいので、多めに作って冷凍保存をしましょう。製氷皿に入れて凍らせ、凍ったら型から出し、フリーザーバッグか密封容器に入れて保存します。薄く延ばしてフリージングすると冷凍していても欲しい分だけ割って過熱することが出来ますので便利です。1週間以内に使い切りましょう。凍った時に膨張するので、製氷皿には8分目くらいを目安に入れましょう。
使ってみよう
筆者が実際作ってみた感想ですが、思ったより使えるな!という感じです。冷蔵庫の中に入っている中途半端な野菜を片っ端から入れて、大人のスープを作る時にも使っていましたね。何度も作るのは大変だったので、沢山作り、1週間で使い切れなかったときには、子どもにはあげず、大人が食べていました。
今まで、洋風スープは市販のだししか使ったことがなかったのですが、野菜の味がしてなかなか良かったですね。中期までは野菜の味だけで充分です。後期になって味にまとまりがないようなら少し塩で整えてもみましょう。
だしが出た後の野菜は離乳食として使うと無駄がないですね。それぞれ、段階(初期・中期・後期・完了期)にあわせた裏ごしをして、冷凍庫でストックしておくと全て食べきることが出来ます。
また、アレルギーをお持ちのお子さんにも良いと思います。食品に含まれている添加物もアレルギー反応を起こしている時は、極力少なくするのが良いらしいです。
是非、試しに赤ちゃんに優しい野菜スープを作ってみてください。