待ちに待った妊娠。妊娠したとわかった瞬間は本当に飛び上るほどうれしい。だけど、生まれてくる赤ちゃんへの責任も同時に発生します。風しんなどの予防接種はもちろん、風邪や下痢にも気をつけましょう。ひどいつわりで抵抗力が低下しているときには感染症も心配です。しかし、根本的には体調管理と適度な運動です。感染症などの心配や飲んではいけない薬などの話よりも普段の生活で気をつけること、ここでは妊婦さんが気をつけるべき病気と予防法をまとめてみました。、元気な赤ちゃんを産んでくださいね。
妊娠中毒症
妊娠中で一番怖いのが、こちら妊娠中毒症。
妊婦さんは太らないといけないと思いこみ、カロリー過多の食事をとっていると、次第に消費カロリーや赤ちゃんに必要なカロリーを大幅に超えてしまいます。
とくにご飯やパスタ、ラーメンなどの炭水化物を食べすぎると、体のなかで分解吸収されることなく血液中に血糖として流れ出してしまいます。そうなると赤ちゃんにとってお良くないですし、妊婦さんの動脈硬化や脳血管疾患などにもつながります。
適正なカロリー量と、栄養のある(たんぱく質や鉄分、カルシウム)食事メニュー、1日3食、朝食と昼食に重点を置いたリズムを心がけましょう。
切迫早産
次はこちら、切迫流産、切迫早産。
原因は様々ですし、遺伝的なものもありますから何とも言えません。運動のしすぎということもあるようですが、それよりも内分泌系の異常、とりわけ胎盤内の血流不足などが原因と言われています。
妊娠したら、深夜勤務や3交代制などは免除してもらえる職場も多いのですが、大切なのは生活リズム、そして食生活。バランスの良い食事と、適度な睡眠ですね。
切迫早産の疑いがある場合、投薬治療が必要になったり、さらには早産を防ぐために入院をする場合もあります。
妊娠中期で、胎盤の異常や胎盤はく離などがお医者様から指摘されたら、もしものときに備え、母子手帳とかんたんな入院の用意はいつでもして、妊婦健診に出かけましょう。
高脂血症、高血圧
妊娠中は血が固まりにくくなる。これはよく知られていることですが、一方で、コレステロール(LDL=悪玉)の過剰摂取による高脂血症(正式には脂質代謝異常)、高血圧から脳梗塞などを合併して引き起こす危険性もあります。
あまり知られていないことですが、周産期の妊婦さんの死亡率は、日本では、おおよぞ100万人に42人。年間です。
どんな感想を持つかはそれぞれですが、母子周産期センターや救急医療の進歩があり、一命を取り留めるケースがある中で、42人もの赤ちゃんのお母さんが亡くなられ、多くの女性が後遺症と闘っている現実もあります。
そして死産もあります。原因は様々ですし、昨今は医療訴訟も増えていますから身に似されたこともあるでしょうが、病院の手落ちはともかく、妊婦自身で守るべき健康な体のために食事や運動などの努力が必要です。
逆子
赤ちゃんは妊娠中期から後期にかけて、頭を下にして、ママの子宮のなかの羊水のなかで浮かんでいます。
しかし何らかの事情で、頭が上を向いてしまう、いわゆる逆子になってしまうことも。赤ちゃんも苦しいですし、頭が重いので、だいたいは1週間から2週間、次の妊婦健診では戻っていることがほとんどです。
でも稀に、逆子が治らず、逆子体操をしたりするプレママもいらっしゃいますが、気長に構えること。一番悪いのは、ストレスですから。ママが不安がると赤ちゃんにも響きます。そのうち戻ると信じて、いつも通り、生活リズムや食生活、適度な運動を続けましょう。
どうしても逆子が治らなかったり、へその緒(さい帯)が首に絡まるようなことがあれば、お医者さんがちゃんと処置してくれますから安心ですよ。
適度な運動など。
いかがでしたか。
妊婦さんの健康は、睡眠・運動・食事という、規則正しい生活リズムですね。
でもときには、少ししんどくても、ウオーキングやマタニティスイミング、エアロビクスなどで汗を流すのも、精神的にも肉体的にもよいことです。
妊婦さんだからと言って、ごろごろしているだけではダメ。それにご飯を食べすぎてもだめ。
最近はマタ旅(またたび)と言って、妊婦さんが旅行をするのもはやっていますし、リフレッシュも兼ねて、妊娠8カ月ごろまでは活発に遊ぶのもいいですよ。
ただし飛行機は気圧の変化や乾燥など、妊婦さんには過酷な環境にもなりますから、航空会社のルールを守るとともに、産婦人科医にも相談してくださいね、