怖い妊娠中毒症を予防するコツ

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妊娠すると食べ物の好みが変わる ―― 実際にそんなことが起こるのか不思議でしたが、長女のときは何も起こらず、つわりもなく、ブクブク太るだけ。おかげで、産婦人科の先生から、だいぶ注意を受けました。次女のときは、ひどいつわりで、タイの香草パクチーが大好きになった不思議な経験を持っています。妊娠中期から後期は安定期で、赤ちゃんに栄養が大事と、食欲旺盛のまま、どんどん食べ続けると、栄養過多に。妊娠中毒症は怖い。合併症もありますし、栄養コントロールの治療が必要なケースもあるくらいですよ。

妊娠中毒症の怖さ

正確な病名は、妊娠高血圧症候群。
おなかの赤ちゃんの命にもかかわる、大きな病気だとの認識を持ってください。
もちろん、母体にも影響があります。栄養が多すぎて消費しきれず、内臓に負担がかかり、むくみや、たんぱく尿、高血圧、そして糖尿病をも誘発していきます。
子宮や胎盤の血液量が減って、おなかの赤ちゃんの発育に悪い! 早産や未熟児、死産などの原因となることも。

治療方法 ~ 食事制限

一番の治療法は、適切な栄養バランスの良い食事を摂取することです。
とくに、妊娠中後期の安定期に入ると、食欲旺盛で、食べたいものがいっぱい。そして甘い食べ物がどんどん食べたくなります。
危険なのは、体重が1週間で500g以上増え続けること。海草などミネラル分豊富な食材や、植物性タンパクの大豆製品を中心に、減塩、ローカロリーで。お野菜もしっかりとしたメニューに。
それでも改善しないと、投薬治療・入院加療へ。とくに切迫早産や、胎盤剥離などは、絶対安静になってしまいますから、本当に怖い病気ですよ。

食事療法のポイント

妊娠中毒症の食事療法は、糖尿病や高血圧、高血脂症の治療と同じ。基本は、食物繊維。とくに豊富な、海草とこんにゃくを、メニューにたくさん取り入れましょう。
いずれもゼロカロリーです。
webで探せば、糖尿病メニューがたくさん出てきますので参考にするのが良いのですが、味付けを薄くすると、ぐっと数値が良くなりますよ。
あと、間食は、チョコレートや小麦粉(ケーキやクッキー)ではなく、イモに変えました。
おいしいメニューは、豆腐ハンバーグがお勧め。お魚・お肉も入れて、オリジナルソーズ(しょうゆベース)で、きのこを添えれば、立派なハンバーグに。
ご主人が嫌がっても、「生まれてくる赤ちゃんのためでしょ!」と強めの口調で、メニューに入れましょう。

運動療法 ~ マタニティスイミングはお勧め

運動療法は、継続するのが難しいですね。
とくに、なかなかおなかが大きく出っ張ってくると、分かっていても辛いです。
そんなときは、マタニティスイミングに、マタニティエアロビクスに。決めたら通うと思いますし、クセになります。
長女のときはまったく興味がありませんでしたが、次女のときは、お医者さんに進められて、苦手なスイミングに。しかも高額なレッスン料。
でも、水中だと体が軽くなって、とっても楽チンですから、通うのがとっても楽しみになりました。
おかげで、だいぶ数値も改善して、安産でしたよ。

お医者さんとよく相談をする

妊娠中毒症の原因はさまざまですが、お医者さんとよく相談するのが大事です。
毎回の妊婦検診、それも、後期なら2週に1回から、毎週に変わっていきますが、そこでの尿検査や血液検査は本当に大事なメルクマールになります。
そして、お医者さんは、治療が必要なケースは、ちゃんと治療方針を示してくれます。
妊婦検診は、公費助成が増えてきたとはいえ、まだまだお金がかかりますが、ぜひ毎回、最初は1カ月に1回、のちに回数が増えてきてからは、予約した日に、サボらず受診することが、丈夫な赤ちゃんを産む近道ですよ。

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