ご近所トラブルに注意。マンション子育てで気を付ける事

2,665 views

マンションはその性質上、上下隣などに隣接した形で他のご家族が住んでいます。音なども伝わりやすいため、子供のいる家庭では特に注意すべきことがあります。今回はご近所トラブルにならないように、マンションで子育てをする際に気を付けたいことをまとめてみました。

騒音問題、他人事ではありません。

たまにニュースで騒音が原因でなんらかの事件に発展したりしたケースを耳にすることがあります。
「わぁ、怖いなぁー」なんて思っていましたが、実はこれ他人事ではありません。

賃貸マンションの際には同年代やDINKSが多かったためか、特に何も言われたことがなかったのですが、子育てしやすいようにと分譲マンションに引っ越すと、管理人からのお知らせ(全住戸向け)で子どもの騒音関係が多く貼り出されていました。
「共用部分の廊下では子供を走らせない。騒がせない」「住戸内での走る音を気を付けてください。そのほかの音にも気を付けてください」、夏になれば「ベランダでの水遊び時の子供の声には気を付けて」などなど。
はっきり言ってかなり子育て世代の多いマンションで、閑静な住宅地にあるわけでもありません。
今までそのような話をあまり聞いたことがなかったので、正直驚いてしまいました。
もちろん子育て世代以外の方も住んでいて、色々な方がいるのがマンションであり、そういった場所に住んでいるのであれば他の方に不快な思いをさせないよう気を使うべきだとは思いましたが、こんなに言われるものか、と思うほどでした。

騒音問題は、本当に他人事ではありません。

実際にあったトラブル。

同じマンションのママさんの話です。
なんと上の階の方から「子供の音がうるさい。もう少し静かにしてください」と苦情を言われてしまったそうなのです。
通常、下の階の方からの苦情が多いと思いますが、実際には上の階にも音って伝わるんですよね。
それ以降、小学校低学年の男の子と年少男子の2人の男の子ママである彼女は、防音のためにマットもしいて、子供にも言って聞かせて非常に気をつかって生活をしているそうなのですが、それでもたびたび「うるさいです」と苦情を言われてしまい、ほとほと困ってしまっているようでした。

確かに音に敏感な方であれば子供のたてる音が気になって、眠れなかったり、生活に支障をきたすこともあると思います。
それは、私はそういうタイプではなく、電車の音がしていても寝られるタイプなので分からないだけで、ご本人にとっては非常につらいことなのだと思います。
だからこそ、子どもだからいいでしょう?と思うのではなく、出来ることはすべきではありますが、自分の家でも気を張って子供にも「音を出さないで」と注意して生活をするのは、音を出している側もなかなか精神的にきついはず。

では、こうしたご近所との騒音トラブルにならないようにするには、いったいどうしたらいいのでしょうか。

基本は、コミュニケーション。

ちょっと違った話になりますが、保育園の騒音問題をとりあげたTVの特集での話なのですが、保育園が出来るとなったとき周辺の住民から大反対にあったそうです。理由は「うるさいから」。
確かに毎日朝から夜まで子供の声が聞こえるようになります。特に朝夕のお迎えの時間帯はうるさくなる。
幼稚園などもそうですが、何か行事等あれば練習で結構な音量で音が流れてきたりもしますよね。

今まで静かに暮らしていた住人は大反対だったそうです。
で、実際に保育園が出来て、保育園側は何をしたか。

とにかくご近所の方と保育園児をかかわらせるようにしたそうです。
お散歩で会ったら必ずみんなでご挨拶。近所の商店街の方と交流できるようなイベントも開催したそうです。
そうしたら、当初大反対だった人も、今やそこまで反対していなくなっていました。
そのお子さんの可愛らしい一面を知っているから単純に「うるさい!」なんて、憎めないんですね。「知らない子ども」の立てる音は騒音だけど、「顔見知りの子供」の立てる音は我慢できる、ちょっと微笑ましくも思えようになってきた、ということでした。

やはり、見知らぬ誰かの騒音には我慢できなくても、顔見知りで会話を交わしていれば「お互いさまだな」と思える部分も出てくるはず。

そのためにも、上下隣などの住戸の方へのご挨拶は必須です。
私はマンション内で会う人会う人に、必ず挨拶はするようにしています。

実際、中規模大規模マンションよりも3階以下の小規模マンションのほうがこうしたトラブルは少ないそうで、そうした小規模マンションのほうがコミュニケーションが円滑に進められる為深刻なトラブルが発生する前に話し合いが行われたりすることが理由としてあげられています。

騒音加害者にならないための防音方法

普通に生活をしているだけのつもりで「うるさい」なんて言われるとショックですが、それでもご迷惑をかけていることには違いないから何かしらの対策を講じましょう。思い当たる節がある場合は即善処。(走りたい子供を制御するのはなかなかパワーのいることですが…)
では、実際の防音方法はどのようなものがあるのでしょうか。
フローリングなどの床素材は特に高音が響きやすい為、トラブルとなるケースが増加します。
カーペットや畳を敷いたり、小さな子どもがいる場合や、実際「うるさい」と言われてしまった場合などは、防音効果のあるマットを敷くなどで階下に聞こえる音を減らすようにしましょう。
防音カーペットなどで検索すると沢山出てくるので、チェックしてみてください。
(楽天の防音カーペット人気ランキング:http://ranking.rakuten.co.jp/daily/400658/)

また、隣室と接している壁には、たんすなどの家具を置く事でかなりの音が吸収されますので、ちょっと家具のレイアウトを工夫してみるなどすると良さそう。たんす等おけない場合にはキルティングのような厚手の生地を壁に貼るだけでも多少緩和されるようです。
カーテンなども防音効果があるので、窓とカーテンをすることも防音対策のひとつです。他にもいくつかありますので、箇条書きで書き出してみますね。

●防音マットを敷く
●壁際に家具を置く。もしくは布地を張る
●窓とカーテンは閉めておく
●椅子には脚部分にカバーをする
●ドアを閉める音にはドアクローザーや戸当たりテープ
●子供が走りまわれない家具配置にする
→動線を考えて走りにくいような家具配置にする
●子どもは極力公園に連れていく
→体を動かす遊びは外で。家の中では走り回ったりジャンプはしないんだよ、と言い聞かせ続ける。

http://allabout.co.jp/gm/gc/26854/4/

まとめ

上の対策のところでも書きましたが、家の中にいるとどうしても音を立ててしまいがち。
でも、子供に静かにしなさいと言っても実際のところ言う事をすんなり聞いてはくれないし、子供も叱られてばかりでストレス、ママも神経過敏になってストレスでなんだか悪循環になってしまうので、私は天気が良い日はとにかく外に連れ出すことを意識しています。夕方くらいまで外で遊んで、疲れさせて、帰ってご飯、お風呂、寝るだけ。
でも、実際にはそんなにうまくはいかないです。
夕飯の準備をしている間に兄弟げんかは始まるし、お風呂上がりから寝るまでにも絶対うるさくしています。

もちろん子育ての最中に、一切の音を消すことはできません。
それでもできるだけの騒音対策をとっておくことや「迷惑をかけていないかな」という気持ちを持っていることを伝えることが騒音トラブルを防止することにもなると思います。

例えば誕生日パーティや、自宅に子どもが集まる時などには、周りの方に事前に声をかけておくなどしておくと良いかもしれないですね。本当にちょっとした気配りですが、とても大切なことだと思います。

こんな記事も読まれています