日傘や日焼け止めを使っても、夏の強い季節紫外線を完全に防ぐのは難しいですよね。だったら体の中からいっそのこと日焼けしにくい体質に変えてみるって発想はどうですか。食べ物に気を付けるだけで紫外線に負けない強い肌を手に入れることができて、シミやそばかすの予防にもつながります。そんな日焼け予防に効果の高い食べ物をご紹介します。
日焼け対策には抗酸化作用のある食べ物が1番！
日焼けは医学用語では「日光皮膚炎」といい、実は太陽光による火傷です。
太陽光線の中の紫外線によって皮膚が刺激を受けたためにおこるもので、肌にはもちろん美容にとっても決して良くありません。
また日焼けには２種類あり、太陽にあたった後、肌が赤くなってヒリヒリする日焼けをサンバーンといい、数日後太陽にあたった後、黒あるいは褐色に落ち着いた状態をサンタンと呼びます。
日焼け防止のために日焼け止めを塗る方も多くいるかと思いますが、日焼け止めはムラなく丁寧に塗っても効果がなくなってしまうことがありますので注意です！
量が少なかったり、塗り方を間違えるとまったく意味のない手間になってしまいますので、日焼け止めに頼り過ぎずまずは体の中から日焼けしにくい体質に変えていきましょう。
＜抗酸化作用とは？＞
抗酸化作用とは体に対して毒性のある活性酸素を中和させる働きのある作用のことです。
肌が太陽光線の中の紫外線を浴びると、体に対して毒性のある活性酸素が発生します。これに対して体の中では、活性酸素による肌の酸化を防ぐためにメラニンが作られ、結果、黒ずみやシミになってしまいます。
この紫外線による肌の酸化を体の内側から予防し、修復するためには活性酸素の毒を中和する抗酸化作用のある栄養素を取ることが必要です。
抗酸化作用のある栄養素にはビタミンBやポリフェノール、リコピンなどが挙げられます。
日焼け予防に良い食べ物①
トマト！
トマトに多く含まれているリコピンは、動植物に含まれる赤や黄色の色素のカロテノイドのひとつで、強い抗酸化作用をもつことが知られています。
加熱調理することによって更にリコピンを増やす事ができます。
日本では６月～８月が旬ですが、本来のトマトの旨味を１番備えているのは春～初夏の間と秋です。
加熱するとさらに栄養価が増しますので、加熱調理をした後のトマトを食べることがおすすめ！
＜効果＞
•日焼け予防
•肌の老化防止
•シミ・しわ解消
•美白
•脂肪細胞の抑制によるダイエット効果
•悪玉コレステロールの減少による代謝UP
リコピンの抗酸化作用は強力で、その作用はビタミンＥの１００倍以上にもなります。
その抗酸化作用から、動脈硬化、糖尿病の生活習慣病の予防や、日焼け予防、しみ、しわの緩和に効果的との研究結果も出ています。
日焼け予防に良い食べ物②
トマトと同じくカロテノイドのひとつで、抗酸化作用が多いと知られています。
にんじんに含まれるβカロチンは体内に吸収されると不足しているビタミンAに変換されますので、ビタミンAとしての効能も期待できます。
最も良いにんじんを選ぶコツは、色が均一で濃くツヤのあるものを選ぶことです。茎の付け根が細い物は味が良いにんじんの証拠。
＜効果＞
•老化防止
•健康維持
•メラニン色素の発生の抑制
•シミ・しわの予防
•ニキビ対策
•肌荒れ予防
ビタミンＡには皮膚や目の健康維持、細菌やウイルスから体を守る働きをしてくれます。がん予防や動脈硬化を予防してくれる効果もあります。
日焼け予防以外にもたくさんの効果が期待できる食事ですね。
日焼け予防に良い食べ物③
チョコレートの主成分は、肌や体のトラブルから身を守り、若い細胞をつくりだす働きを助けているポリフェノールが多く含まれています。
1日６０ｇほどが適量とされていますので、板チョコで換算すると２／３くらいですね。
さらに動脈硬化予防に大きく影響するポリフェノールはチョコレートを毎日約20g食べることにより効果があるといわれています。
＜効果・効能＞
•抗酸化作用
•動脈硬化予防
•がん予防
•自律神経調整作用
•がん予防
•アンチエイジング
チョコレートを食べたり香りをかぐと、集中力や記憶力が高まり、頭がすっきりする、という人も多くいますね。
でもチョコレートを食べ過ぎると肥満になると心配するかと思いますが、カカオ豆に含まれるカカオバターの脂肪吸収率は低く、体脂肪になりにくいことが証明されています。
もちろん食べ過ぎは良くないですが、普通に食べる分には問題ないといわれていますので日焼け予防に摂取するには問題ありませんね。
日焼け予防に良い食べ物④
イワシには体の機能維持に必要不可欠なミネラル、甲状腺ホルモンを活性化させるセレンが多く含まれており、体内で酸化されやすい細胞を守ってくれます。
週に２回トランプ大サイズの魚を食べるだけで必要量を賄えるといわれていますので、大量に食べなくても効果があるという所は良い点ですね。
イワシの旬は５月～１０月、長期間が旬な季節ですので紫外線が気になり始める５月から秋まで食べられる食材ですね。
旬の魚を味わいながら日焼けを予防していきましょう。
＜効果・効能＞
•炎症抑制
•動脈硬化予防
•心臓病・がん予防
•脂肪燃焼作用
•脂肪細胞抑制
何気なく食べている食事もちょっと成分を考えて使うだけで日焼けしにくい体質にすることができます。
特に抗酸化作用は日焼けだけでなく、生活習慣病の予防やアンチエイジング効果もあってプラスのことばかり。どうせ買うなら抗酸化作用の強い食材を！買い物する時にちょっと思い出すだけで違いますね！
