妊娠中、母体のためにも赤ちゃんのためにも、普段以上に食生活には気をつけたいものです。
特に、お腹の中の赤ちゃんの成長や、産後の母乳育児の準備のためなどに必要となる栄養素は積極的に摂取していきたいものですよね。
今回は、そんな「妊娠中に摂取したい栄養素5選」をお話させて頂きます。
その1:葉酸
妊娠してから初めてこの栄養素の名前を聞いた人もいると思いますが、赤ちゃんの成長のために非常に良いと言われています。
特に妊娠前から初期などの早い段階で充分に摂取すると、赤ちゃんの神経管閉塞障害の発症率を低下させることができるとされています。
ビタミンB群の一種で、ほうれん草やブロッコリー等に含まれています。
また、産婦人科や薬局などで葉酸サプリメントも売られています。
サプリを活用して効率的に摂取するようにしたいですね。
その2:鉄分
妊娠中は、赤ちゃんや胎盤を成長させるために普段より多くの血液が必要になります。
そのため母体は鉄欠乏性の貧血になりやすくなっているので、積極的に鉄分を摂取しましょう。
レバーや大豆、あさり等に含まれており、ビタミンCやタンパク質と一緒に摂取すると吸収効率が良く、効果的に摂取できます。
ただ、レバーに含まれる動物性ビタミンAは妊娠初期に摂取しすぎると赤ちゃんの成長に影響する可能性があるため、毎日食べるのは避け、週に一回程度にすることが必要です。
その3:カルシウム
赤ちゃんの骨や歯の成長に必要なのがカルシウム。
1日の推奨摂取量は650㎎とされていますが、実際には女性は平均で489mgしか摂取できていないと言われています。
カルシウムには妊娠中の血圧を下げる効果もあり、妊娠高血圧症候群の予防にも役立ちます。
牛乳や大豆などに多く含まれているので、毎日少しづつ摂取したいですね。
その4:ビタミンB群およびビタミンC
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換し、ビタミンB6はつわりを緩和する働きを持っています。また、ビタミンB12は葉酸と鉄分の結合を助け、貧血を予防する働きがあります。
それぞれ豚肉・鮭・さんま等に多く含まれています。
また、ビタミンCは細胞同士をつなぐコラーゲンをつくり、鉄分の吸収を助けてくれます。
免疫力アップやストレス緩和などの働きもあり、レモン等に多く含まれています。
妊娠中はビタミンB、C共に是非摂取しておきたいですね。
その5:食物繊維
妊娠すると、女性ホルモンの働きによって便秘気味になってしまう人がほとんど。
便秘対策のためにも、食物繊維のお多い魚や海藻類を積極的に摂取するようにしておきましょう。
ごぼうやさつまいも等の根菜、りんごなどに多く含まれています。
いかがでしたでしょうか?
赤ちゃんの成長を助けたり、母体の健康に役立ってくれる大切な栄養素。
普段の食事から上手に摂取して、よりよいマタニティライフを送って下さいね。