1年生になるにあたって、文房具を購入する時に「何がいいものなの?」と迷う人は多いです。その中のひとつに鉛筆(えんぴつ)があります。
えんぴつは、三角、六角の2種類が多く売られていて、HBや2B、3Bや4Bなどの種類もあり、どれが一番いいものか購入の時に迷ってしまうママやパパも多いことでしょう。三角形と六角形の違いは何?そして、HBやB、2Bの濃さは……?迷いがちな点をまとめてみました。
小さい子どものえんぴつは「三角」……?
例えば、くもんのこどもえんぴつとして売られている商品は、6B、4B、2Bがあります。くもんでは、えんぴつは三角。こどもいろえんぴつとして売られているものも三角になっています。
これは筆圧の強い、弱いによるものです。
筆圧が弱い子供は、三角えんぴつをすすめられます。
幼稚園や保育園でえんぴつを使う機会があると思うので、書いた筆跡が薄いのか濃いのかで三角にするか、六角にするか決めてみましょう。
三角→筆圧の弱い子供向け
六角→筆圧の強い子供向
まずは使わせてみて、きちんと鉛筆で文字が書けるようならいいんじゃないかと思います。キャラクターえんぴつなどにした時、六角形でHBのものが多いため、文字の色が薄くなったり上手に書けなくなってしまった場合には、鉛筆の形や濃さを変えましょう。
鉛筆の形状は、鉛筆を持つ指は3本。えんぴつをにぎった時には、親指と人差し指、中指の3点で押さえます。そのため、「3の倍数」が正しくにぎることができると言われています。一般的に丸い形のえんぴつだと、机の上を転がってしまいやすいと言われています。色えんぴつでは丸い形が多いのは、片側の芯だけが減らないような配慮がされているからです。
HBや2Bなど濃さはどれがいいものなの?
鉛筆を選ぶときには、HBやBなどの濃さも注意したいところです。芯の濃さは、温度、筆圧によっても左右されます。
黒鉛が多く、粘土が少ないものがやわらかくなり、濃いえんぴつになります。その逆で粘土が多く含まれている場合は硬くなり、薄いえんぴつになります。芯の硬さは、6Bから9Hまであり、17種類に分けられています。硬い=Hardの「H」で、柔らかい=Blackの「B」であらわされます。中間には「F」があり、Firm(ひきしまった)を意味しています。
濃い方から順番に
6B 5B 4B 3B 2B B HB F H 2H 3H 4H 5H 6H 7H 8H 9H
となっています。
日本では、2Bのことを二軟、Bのことを一軟、HBを中庸と呼んでいた時代もあったようです。
結局は好み?書いてみて自分に合ったものを!
筆圧の弱い幼稚園生、小学生、中学生は、2BやB、HBをすすめられることが多いです。子どもによって一番書きやすいえんぴつの硬さは違ってきますから、何本か試し書きしてみるのもいいでしょう。学校で使われるえんぴつはHB、F、Hが多いです。小学校でかきかたの授業を学ぶときには4B、5B、6B指定のこともあります。
三角+アナアナペンで持ちかた矯正もできる!
三角えんぴつは、親指、ひとさし指、中指で持つ時にバランスがいいので、六角形のえんぴつよりも小さい子どもが正しくえんぴつを持つのに役立つと言われています。そして、三角えんぴつの中でも「アナアナえんぴつ」と呼ばれる矯正ペンが販売されています。12本入りで799円(アマゾン価格、編集部調べ)で普通の商品よりかは値段が高いものの、鉛筆の側面に穴があいているので、正しいもちかたで文字を書くことができます。
0.81~1.01mmの穴があいていて、指で穴部分に添えることで間違った持ち方を防ぐことができます。
間違った持ち方の例
ひとさし指かけタイプ ひとさしゆびを親指の内側にかけて書いてしまうケース
こぶしタイプ 短くえんぴつをもち、こぶしをにぎっているような持ち方です
親指が強いタイプ 親指でひとさし指、中指を巻き込んでにぎってしまうケースです
えんぴつの持ち方は、最初が肝心。大人になっても間違ったペンの持ち方をしていると印象も悪くなってしまいます。
小学校入学時の口コミは?
口コミサイトでは、
“キャラクターの六角えんぴつを買いました。HBでした。でも、息子の持ち方がおかしく三角えんぴつにしようかと思っています。”
“入学時には2Bの三角えんぴつをもらいました。わざわざ三角えんぴつを選んでいます。”
“幼稚園の時からえんぴつには慣れていたので、六角えんぴつにしました。濃さは2Bです。小学一年生でHBは薄いので2Bがいいかなと思います。”
“えんぴつはいただいたものが多かったので、「もちかたくん」と呼ばれる矯正アイテムを買ってつけています。えんぴつの持ち方は悪いままだと美しい文字が書けないと聞くので、矯正をがんばっています。”
といった声が聞かれました。
贈り物にするなら名入れもできるえんぴつですが、濃さや三角か六角かは好みは子供の筆圧にもよるところが大きいです。何が欲しいのかは、ちゃんと聞いてから贈ることで喜んでもらえそうです。