離乳食テク⑦つぶす~中期・後期

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初期の離乳食ではペースト状が基本ですが、中期以降では、多少粒が残る状態でも食べられるようになってきます。そんなときに使うテクが「つぶす」です。どのような方法があるのか紹介します。

つぶす

「つぶす」と入ってもやり方がいろいろあります。作りたい離乳食や素材ごとによってやり方が違うので用途ごとに使い分けましょう。ただし、食材は十分にゆでておかないとうまくつぶせません。
また、肉や葉物の野菜などは、繊維が多くかたいので、中期でもまだ、すりつぶしが必要となります。
では、実際にやり方をみてみましょう。

①ラップを使って

中期以降のテクでとっても便利なのが、指でつぶすテクです。やわらかくゆでてあれば、指で簡単につぶせます。ラップを包んで行えば衛生面でも安心ですね。ラップの上から形を整えて茶巾のように絞れば、見た目も可愛くできますね。
●ポイント
やわらかくゆでた食材をラップで包み、厚いうちに指でかたまりがなくなるまで、もむようにしてつぶします。熱いのでやけどに注意しましょう。

◎メニュー例:さつまいものりんごおろしあえ(中期)
材料:さつまいも 3cm厚さの輪切り1枚 りんご(すりおろしたもの) 小さじ1
①さつまいもは水にさらし、ラップに包んで電子レンジで約1分30秒加熱する。
②さつまいもが熱いうちに、皮を取り除く。
③②をラップに包み、ラップの上から指でまんべんなく押しつぶす。
④③とりんごのすりおろしを混ぜ合わせる。
※さつまいもの甘みがたっぷりのメニューです。

②フォークでを使って

つぶすときに、とても重宝する調理道具がフォークです。薄く切ってやわらかくゆでた食材を、フォークの先を押し付けるだけで簡単につぶせます。縦横にフォークを動かせば、つぶし具合も自在に出来ます。ラップの上や器の上でつぶせば、衛生的にも安心ですね。
●ポイント
フォークの向きを変えながら、つぶすと粗みじん切りもできます。

◎メニュー例:かぶの納豆トロ煮(中期)
材料:かぶ(小)1/4個 かぶの葉(葉先)少々 ひき割り納豆 小さじ1 だし汁 大さじ3
①かぶは皮をむいて2cm幅に切り、やわらかくゆでる。
②①の水気を切って器に移し、フォークを縦横に動かして押しつぶす。
③かぶの葉はゆでてみじん切りにする。
④鍋にだし汁と納豆を入れて、納豆をよくほぐす。
⑤④に③を加えて煮て、②にかける。
※納豆の粘り気が気になる場合は、熱湯に入れてよく洗い、水気を切ってから使いましょう。

③鍋の中で

豆腐のようなやわらかい食材は、調理の途中に鍋の中でつぶすことも可能です。下ごしらえの手間が省けてとても便利です。ただし火にかけながらつぶすと、作業の間に水分が少なくなってしまうこともあります。そんなときはだし汁やお湯を加え、水分を調節するようにしましょう。
●ポイント
やわらかい素材を鍋に入れ、穴あきおたまの底を鍋に押し付けるようにすれば、簡単につぶせます。力任せに行うと鍋を炒めるので注意しましょう。

◎メニュー例:いり豆腐(後期)
材料:にんじん 5mm厚さの輪切り1枚 さやえんどう 1枚 ひじき(水で戻したもの)小さじ1/2 えのきだけ(細かく刻んだもの)小さじ1 絹ごし豆腐 1/7丁 サラダ油 少々 だし汁 大さじ2~3 しょうゆ・砂糖 各少々
①にんじんは皮をむき、さやえんどうはすじを取り、ラップで包む。
②①を電子レンジで約1分加熱する。
③ひじきは水気を切って刻み、②は短いせん切りにする。
④鍋にサラダ油を温め、③とえのきだけを炒め、だし汁を加える。
⑤④に豆腐を加えて、おたまで崩しながら炒め煮する。
⑥しょうゆと砂糖で味をつける。
※水分がなりなくなったら、だし汁(分量外)を加える。

応用テク:皮むき

かぼちゃやいも類は加熱してから皮をむけば手間がかかりません。
冷めるとかたくなってしまうので、皮は厚いうちにむいてしまうのがコツです。ただしやけどには十分注意しましょう。
いも類は手ですーっと皮がむけるので手軽ですし、皮の硬いかぼちゃも加熱してやわらかくすると、フォークで簡単に皮を取り除けます。

テクを駆使して簡単に離乳食を作りましょう。

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