離乳食テクの紹介も最後になりました。最後は「固める」です。
ここでは、方法をふた通り、紹介したいと思います。後期以降の赤ちゃんに是非使ってみて下さい。
	
	
	
	
	
ゼラチンと寒天
 
パサパサした食材をゼラチンや寒天で寄せ固めると、ツルッとしてとても食べやすくなります。ただし、寒天は赤ちゃんには固すぎるので、ゆるめに固めましょう?海藻から作られた寒天と豚の骨などから作られたゼラチンは、使い方が違います。
寒天は水に入れて沸騰させることで煮溶かしますが、ゼラチンはぐらぐら煮立たせると固まらなくなってしまうので、注意しましょう。
ゼラチンで固める
 
ここでは使いやすいゼラチンでの固め方について紹介します。ゼラチンには板状と粉状のものがありますが、粉状の方が使いやすいでしょう。粉ゼラチンは熱湯でよく溶かし、鍋に加え、そこに材料を混ぜて冷やし固めます。熱いまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がり食品が痛むので、必ず粗熱を取ってから冷やします。
ゼラチンのメニュー例
 
◎ベジタブル帆立缶ゼリー寄せ(後期)
材料:グリーンピース(冷凍)   4個   トマト   1/6個   帆立貝柱(水煮缶)   小1個   粉ゼラチン   小さじ1   熱湯   1/4カップ   水   1/2カップ   帆立貝柱水煮缶煮汁   少々   しょうゆ   少々
●作り方
❶グリーンピースは熱湯でサッとゆで、薄皮を取り除き、刻む。
❷粉ゼラチンは熱湯を加えて溶かす。
❸鍋に水と帆立貝柱の煮汁としょうゆを入れて火にかけ、煮立ったら火を止め、②を混ぜる。
❹器に③を入れて少し固まったら、①とほぐした帆立貝柱を入れて混ぜ、冷蔵庫で冷やし固める。
※帆立貝柱の煮汁は、塩気が強いので、風味づけ程度にする。
卵で固める
 
卵を加熱すると固まる性質を利用して、茶碗蒸しやプリンのように固める方法も、口当たりがよくなるのでオススメです。
ホイルをかぶせて蒸すと、熱伝導がよくなり、早く火が通ります。また、普通の茶碗蒸しより、そうめんやうどん、パンなどを加えたほうが、すが立ちにくく簡単です。
卵のメニュー例
 
◎そうめん小田巻き蒸し(後期)
材料:ゆでそうめん   40g   生しいたけ   1/2個   にんじん   5mm厚さの輪切り1枚   ほうれん草(葉先)  1枚   溶き卵   1/2個   だし汁   1/4カップ   しょうゆ   少々
●作り方
❶そうめんは水で洗い、水気をきって3〜4cmの長さに切る。
❷しいたけはみじん切り、にんじんは皮をむいてゆでてさいの目切りにする。
❸ボウルに溶き卵を入れ、②とだし汁、しょうゆを入れて混ぜる。
❹耐熱容器に①と③を入れて約10分蒸す。
※蒸し器には十分蒸気が上がってから入れる。容器にホイルをかぶせ、竹串で数カ所穴をあけておくと早く蒸しあがる。
離乳食テク①から⑰まで、色々な調節テクを紹介してきました。上手に使い、美味しい離乳食を作りましょう。
 
                

