ペースト状をゴックンしていた初期とは違い、口のかなでモグモグしたりカミカミしたりして食べる中期や後期ではメニューによってとろみをつけると食べやすいことがあります。離乳食はとろみをつけることでぐっと食べやすくなるので是非テクを身につけましょう。
「とろみをつける」食材とは?
パサパサ感が気になる魚や肉は、とろみをつけると食べやすくなります。とろみといえば、一番よく知られているのは、水溶き片栗粉を使う方法ですね。ポロポロして食べにくいみじん切りの野菜などを、片栗粉の餡でつないで食べやすくすることも出来ます。
水溶き片栗粉の割合は?
大人用の水溶き片栗粉は、水が1、片栗粉が1の割合ですが、離乳食の場合では、水と片栗粉の分量は3対1が基本です。少量のため調理している間に水分が煮詰まりやすいので、水を多めにすることで、少量の調理でも扱いやすくなります。
また、水溶き片栗粉で作った餡は冷めたら固まる性質があるので、離乳食のとろみはゆるめにつけるのが基本です。
●メニュー例:かぼちゃのひき肉あんかけ(後期)
材料:かぼちゃ 3cm角1個 A(鶏ひき肉 大さじ1 水 大さじ2)水 1/4カップ しょうゆ 少々 砂糖 少々 水溶き片栗粉 少々
①かぼちゃは薄切りにして、7~8mm幅に切る。
②Aの鶏ひき肉と水を混ぜてよくほぐす。
③フライパンに水を入れ、①を加えて煮立て、②を加えて煮る。
④かぼちゃがやわらかくなったら、しょうゆ、砂糖で調味して、水溶き片栗粉でとろみをつける。
※水溶き片栗粉を入れる段階で、フライパンの中の水分が少なくなっていたら、水(分量外)を加えて、1度煮立ててからとろみづけをする。
※水溶き片栗粉は水分がたっぷりあり、かつ煮立っているところに回しいれ、即座によくかき混ぜます。そうしないとだまになってしまうので注意しましょう。だまになってしまったら、多めの水を加えて、もう一度加熱し、とろみを調節しましょう。
◎ひき肉のぱさつきを餡でまとめましょう。
応用テク
水溶き片栗粉以外にも、生のじゃがいもやさつまいものすりおろしでとろみがつけられます。また、ベビーフードのホワイトソースやトマトソースの粘り気を利用する方法もあります。
実際にメニューをご紹介しますね。
ベビーフード「ホワイトソース」
●メニュー例:鮭と白菜のホワイトソース煮(後期)
材料:鮭の切り身1/6切れ 白菜(葉先)1/4枚 水 1/2カップ ベビーフード「ホワイトソース」1袋 湯 大さじ1
①鮭は皮と骨を取り除き、こまかく切る。
②白菜は小さく刻む。
③鍋に水を入れ、沸騰したら、②をよく煮、①も加えて煮る。
④湯で溶いたベビーフード「ホワイトソース」を加えてひと煮する。
生のじゃがいものでんぷん
●メニュー例:ツナとわかめのポテトおろし煮(中期)
材料:わかめ(乾)小さじ1/2 A(ツナ<水煮缶>大さじ1/2 じゃがいも<すりおろしたもの>1/6個分) 水 1/2カップ
①わかめはたっぷりの水につけ、ラップをして電子レンジで約1分加熱して洗い、水気を切って刻み、軽くすり潰す。
②①を水で煮、Aを加え、とろみがつくまで煮る。
美味しくとろみをつけて、食べやすくしてあげましょうね。