離乳食を作る時には、普段の食事を作るときよりも、ちょっと手を加える必要があります。でも、その離乳食テクを手に入れれば、誰でも簡単に作れます。どうぞ、可愛い赤ちゃんのために、挑戦してみましょう。
3回目は「裏ごしする」をご紹介します。
裏ごしって??
離乳食テク④でご紹介した「すりつぶす」テクよりも、さらになめらかにしたいときに使うテクニックが「裏ごしする」です。でも、「裏ごしって一体どうするの」というお母さんのためにポイントを紹介したいと思います。
たとえば、さつまいもなど、繊維の多い野菜はすりつぶしても繊維が残ってしまいますが、裏ごしをすれば網の目を通すうちに繊維が取り除かれるので、とても口当たりがよくなります。
ポイント1:切る
裏ごししやすい形に切りましょう。
食材は5mmくkらいの半月切りかいちょう切りにして、野菜の場合はやわらかくゆでます。いも類はさめると裏ごししにくいので、熱いうちに手早く裏ごししましょう。
ポイント2:裏ごしする
裏ごし器の下に受け皿を置いて、食材をスプーンの背で裏ごし器の網の目にこすりつけるように押すのがコツです。1度でなく何度か網に押し付けて、網の目を通すようにします。
市販に離乳食用の調理セットが売っていて、その中に裏ごし器も入っています。どれも離乳食に適した大きさになっていてとても使い勝手がよいのですが、もし、家庭にあるもので使いたいなら、茶漉しやみそこし、万能こしなどを使っても出来ます。ただし、大人のものとの兼用は避けたほうが良いですね。網目が2重になっている茶漉しは、なかなか網目を通さないので、裏ごし器には不向きです。
ポイント3:こそげ取る
網の裏側に、裏ごしされて物がたくさんついているので、それらをこそげ取ることも忘れずにしましょうね。スプーンを立てて網の表面をこするだけで、簡単に取れます。
また、裏ごし器の網には食べ物のカスが残りやすいものです。残らないようしっかりとよく洗いましょう。
裏ごしメニュー
最後に、裏ごしを使ったメニューを紹介します。
◎バナナヨーグルト(バナナをもっと口当たりよく)
材料:バナナ1/6本 プレーンヨーグルト 小さじ1~2
①バナナは皮をむいてすじを取り除き、5mmの厚さの輪切りにし、電子レンジで10~20秒くらい加熱する。
②①を裏ごし器にのせ、スプーンの背で押しつぶすような感じで裏ごしする。裏ごし器の裏についている分もこそげ取る。
③ヨーグルトで②をあえる。
※ヨーグルトは甘みのない、プレーンなものを使うこと。
このメニューは初期の赤ちゃん用にご紹介していますが、風邪を引いて食欲がないときなどは、離乳食の月齢を下げてあげるようにします。そんな時に活躍するメニューでもありますね。ちなみに、我が家でもこのバナナヨーグルトは風邪の時に大活躍しました。消化も良く食べやすいのでしょうね。是非、作ってみてください。