生後三か月くらいまでは、あかちゃんのうんちは個々違いますが、最初はかなり水っぽいうんちが多いと思います。
そして、回数も3回から10回程度まで、ミルクと母乳でも差が出て来ると聞きました。
そこで今日は、赤ちゃんのうんちがどう変化していくか調べてみることにしました。
生まれてきた時は腸内も無菌状態
赤ちゃんがオギャーと産声をあげた瞬間から、肺呼吸が始まり、空気中や様々な細菌が口やお鼻の中から、体の中に入って来るようになります。
肛門や泌尿器からも入ります。
赤ちゃんの最初のうんちは、黒い色をしています。
ママはえ?と思うかもしれないですが、生まれたばかりの時は、腸内が無菌状態なので、人生の初めてのうんちは、誰もがみな、黒いのです。
赤ちゃんのうんちから酸っぱい匂いがするのは?
やがて、数週間の間に赤ちゃんの腸内に、大腸菌や酵母が住みつくようになります。
赤ちゃんのうんちが黄色っぽくて酸っぱい匂いを伴っているのは、ビフィズス菌が増えたためです。
離乳食を食べ始めるころになると、大人に似た腸内環境になり、うんちは緑色っぽくなって、匂いもきつくなります。
無菌だった赤ちゃんの腸内に、細菌が住みつき共生関係を築き始めます。
大人もそうですが、赤ちゃんも食べるもので、腸内環境が変わっていきます。
細菌について①
大人の消化管に住んでいる細菌には、大腸菌、ビフィズス菌、腸球菌などがあります。
この数は、100兆個くらいだと言われています。
人間は、細菌が住むところに食べ物を供給して、そのかわりに消化吸収を手助けしてもらったり、病原菌が増殖しないように防いでもらったり、体調を整えてもらっています。
例えば、大腸菌は腸内で、ビタミンKやビタミンBを分泌しますが、この中には人間が自力で作ることが出来ない、栄養分も含まれています。
赤ちゃんが、おっぱいを飲むときに乳酸菌がお腹に入り、腸内を酸性にします。
これによって、病原菌を抑えることが出来ます。
細菌について②
細菌の中には、もちろん人に害を及ぼすものもあります。
でも地球上の、あらゆる所に、細菌やカビ、ウイルスなどが存在して、安定した共生関係を確立しています。
この安定した関係が崩れ始めると、環境レベルでは生態サイクルが乱れたり、危険な伝染病が流行したりするようになります。
人の体も同じなのです。
なので、赤ちゃんを清潔にするのは大事ですが、あまりにも過剰だと、怪しい菌に負けてしまうことにもなりかねません。
赤ちゃんが、上手く共生関係を築いていけるように、親も見守ることが大切ですね。
赤ちゃんのうんちの変化
赤ちゃんは、生まれて少しの間は内臓を調整しています。
それで、うんちの色も形も、大人とは違います。
胆汁の黄色い色が混じれば、空気に触れて酸化し緑色になります。
また、母乳やミルクの脂肪分が固まって出ると、白いツブツブが混じったうんちになります。
母乳やミルクは消化が良いので、飲むたびにうんちを出す赤ちゃんもいますが、中には吸収が良すぎて便秘がちになる赤ちゃんもいます。
このように、赤ちゃんは色んな色や形のうんちをして、初めての時は私も日々、驚きの連続でした。
大体は心配がいりませんが、赤ちゃんがご機嫌が悪かったり、熱があったりする場合は病院に行って診てもらいましょう。