1歳半検診で言葉の遅れについて指摘を受けた場合、保護者の希望によって詳しい心理検査(発達検査)や医者の診察を受けることができます。そして、親子教室(療育)が行われている自治体も多いです。いずれも悩んでいる親御さんが多く、予約が殺到してるのが現状のようです。
1歳半検診で言葉の遅れを指摘されたらどうしたらいいのでしょうか?
1歳半検診で言葉の遅れについて指摘を受けた場合、保護者の希望によって詳しい心理検査(発達検査)や医者の診察を受けることができます。そして、親子教室(療育)が行われている自治体も多いです。いずれも悩んでいる親御さんが多く、予約が殺到してるのが現状のようです。
保健センターで行われている発達検査の詳細(1歳10か月)
1・形はめパズル -○△□の形のパズルを枠にはめる。
2・小さい積み木-四角い積み木を4つ積む
積み木を横に並べて電車に見立てて遊ぶ。
3・画用紙にらせんを描く。
4・三つの空箱の中におもちゃを隠して、その上から大きな紙をかぶせてしばらく見えな くし、そのあと大きな紙を取り払い、おもちゃがどこにあるか当てさせる。
4・画用紙にまっすぐの線を引く。
5・家での様子をあれこれ質問される。
スプーンを使って自分で飲めるかとか、コップのみできるかとか、排泄を家の人に教えることができるか、コップの中の液体をほかのコップに入れるかとかそういうのと、家での生活リズムはきちんとできているかなど。 人見知りするか、後追いするか、バイバイするかというのも聞かれました・・・。
保健センターで行われている医師の診察
保健センターのスタッフと子供が遊んでいる様子を子供の発達を専門にしているお医者さんに1時間ほどみてもらいます。粗大運動や細かい動きややり取りの様子、発語があるかなどをチェックしているそうです。
その後、お医者さんからの育児のアドバイスがあります。大人が子供を遊びに誘ったりするのではなく、子供が遊んでいるところに入りこんでいって、同じように相手になって遊んでやることが大事だそうです。
耳の検査
これは保健センターではなく、地元の小児科医に言葉の遅れを相談した時に勧められたのですが、耳の検査を受けることができます。
ABRという、眠っている状態で子供にヘッドフォンをつけて音が聞こえている間の脳波を調べる検査があります。ただ、子供が完全に眠っている必要があり、検査の途中で起きてしまうとやり直しになるため、親や子供にかかる負担が大きかったです。
設備の整った小児科専門の総合病院では、おもちゃの裏から音を出して、そのおもちゃを子供が見つめるかどうかの検査を受けることもできるようです。
ほとんどの産院で、出産直後に赤ちゃんの耳の検査を行っているようですが、その検査では高音域しか調べることができないそうです。実際の会話には低音域も混じるため、心配なら耳の検査も受けた方がいいでしょう。
また、耳の聞こえが悪い場合、早いうちからの療育が有効であるため、早めに検査を行った方がよいと言われています。
言葉の療育とは
同じ言葉の遅れでも、原因はいろいろあるようです。1・言葉は理解できているが発語が遅れている場合2・言葉の理解が遅れていて発語が遅れている場合3・コミュニケーションの取りづらさが原因で言葉が遅れている場合4・難聴、以上がおおまかにわけた言葉の遅れの原因と言われています。
保健センターで行っている療育の方法はそのどれにも当てはまるものになっています。子供が自由に遊んでいるところに、親が入って行って、子供に短い言葉で話しかけることが大事なようです。その際、親の話が長い文章になっていたり、早口になっていたりすると、子供にはわかりません。2歳くらいの子供には親も2語文程度で話しかけることを繰り返すのがよいでしょう。犬のぬいぐるみを抱いていれば「わんわんだね、かわいいね」。電車の模型で遊んでいたら、「電車だね、走るよ」「電車だね、長いね」。ままごとセットで遊んでいたら「いちごのジャムを作るの?」など、子供と同レベルになって相手になって遊ぶことによって、子供のコミュニケーション能力が上がっていくことでしょう。