新生児期の赤ちゃんの顔にできる湿疹は、主に「乳児湿疹」「汗疹」「脂漏性湿疹」の3つです。ほとんどの場合、よく泡立てた石鹸で洗うと綺麗になります。スキンケアもやりすぎには気をつけましょう。
赤ちゃんの湿疹は汚れやすい胸~顔にかけて多く発生します。
新生児の湿疹の中で一番、出来やすい部位は「顔」「首~胸」「頭の生え際」主に上半身、特に顔の周辺部位になります。よだれ、おっぱいやミルクを吐いたり、汗をかいたり汚れやすく、皮膚と皮膚が重なっている所が特に多いです。
新生児の湿疹は「乳児湿疹」「汗疹」「脂漏性湿疹」の3つ
通称、赤ちゃんニキビと言われる「乳児湿疹」がもっとも多く、生後3週間頃から1ヶ月検診ごろがピークで長引く赤ちゃんは2ヶ月ぐらいまで続く子もいます。これは病気ではなく、昔の人は「胎毒」と言ってママの身体の余分なものを赤ちゃんが出してくれていると言われたものです。
妊娠前の母親学級や病院での沐浴指導は「赤ちゃんのお顔は濡れたガーゼで拭くだけ」と指導されている所が多いですが、皮脂の分泌も盛んで汚れやすいので是非、石鹸で顔を洗うようにしてください。
赤ちゃんの顔は泡立てた石鹸で洗う
石鹸の種類は赤ちゃん用の固形石鹸(出来れば弱酸性がベスト)を泡立ちネットでよく泡立て、手を使いごしごし洗います。弱酸性の泡で出るポンプタイプのものでもOKです。これが最新式の「泡ごしスキンケア」のやり方です。泡をそおっと塗るだけでは湿疹はよくなりませんので、指の平を使いごしごし洗うか、柔らいガーゼで優しく洗います。 ひどい場合は一日2回洗ってもよいでしょう。
ガーゼやタオルなどで強く洗いすぎると、皮膚への刺激が強くなる場合があるので気をつけましょう。
泡ごしスキンケアの方法は、以下の手順でやってみましょう。
①お湯で十分に洗う場所を濡らす
②十分に泡立てた厚みのある泡を作る
③皮膚に泡を十分につけ、手の腹で洗う
④洗う順番は、体→お尻→頭→顔
⑤シャワーで十分に泡を洗い流し、ベビーバスで温める
汗疹は1年中、季節関係なくできる
の他に多い湿疹は「汗疹(あせも)」と「脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)」です。
汗疹は今や夏だけのものでなく、冬場でも着せすぎ、暖房の利かせすぎ、チャイルドシートに長時間寝ていたりするとすぐ汗疹になる事もあります。とにかく皮膚にアンモニアの成分を残さないことが必須になりますので、シャワーや蒸しタオルで汗の成分を落とし、肌着を着替えさせ、脇の下など皮膚の重なる部位などに薄いベビーパウダーやひどい場合は軟膏などを塗布します。赤ちゃんの汗疹は胸腹部にぽつぽつと赤い細かい斑点ができることが多いようです。
赤ちゃんの皮脂腺は、中学生の男の子の肌と同じ
「脂漏性湿疹」は額や髪の毛の生え際に黄色のかさぶたのような脂の膜ができます。かさかさしたフケになるので、すぐわかると思います。これも石鹸でごしごし洗えば時期のものなので3ヶ月までには落ち着くでしょう。脂の塊が出来てしまった場合は、お風呂に入る30分前にオリーブオイルなどをたっぷり塗布してふやけてからお風呂で石鹸でごしごし洗えば、少しずつ取れて綺麗になります。
また、スキンケアのやりすぎでも上記の湿疹はなります。乾燥していないのに、ベビークリームを塗りすぎたり過度なローションやクリーム、オイルのつけすぎにも気をつけましょう。