妊娠をすると、産婦人科での妊婦検診を定期的に受けるようになります。
妊婦さんの健康と、赤ちゃんの健やかな成長を確認するために、妊婦検診は大変重要です。
では実際どのようなことを行うのか、詳しく紹介します。
エコー検査
エコー検査(超音波検査)は赤ちゃんの状態を知るためにとても大切な検査です。
妊娠初期の頃は、経膣エコーを用いての検査になります。
経膣エコーは膣から機械を挿入し、子宮内の状態を確認します。
妊娠初期では、子宮外妊娠の確認や赤ちゃんの心音も聞くことができます。
その後妊娠12週あたりから経腹エコーへと切り替わります。
経腹エコーはお腹にジェルを塗り機械を当てることで、赤ちゃんの確認をします。
赤ちゃんの性別や、体や器官の発育、先天性の異常の有無などを確認できます。
また最近では3D・4Dといったエコーで、よりリアルに赤ちゃんの状態を確認できるようになっています。
尿検査
尿検査では、尿の中のタンパクや糖の値を測定しています。
妊娠中に血糖値が高く出た場合は、妊娠糖尿病の危険があり、流産や早産、妊娠高血圧症候群、羊水過多などの問題がママの体に起きてしまいます。
お腹の赤ちゃんにも、妊娠を継続できなくなるような影響を及ぼすことがあります。
またタンパクが高く出た場合は、妊娠高血圧症候群や出産時の大量出血、赤ちゃんへの重篤な影響が考えられます。
このような状態を未然に防ぐためにも、妊婦検診ごとの尿検査が必要となります。
血液検査
血液検査によって、妊娠初期の段階で母体に異常や病気がないかの確認が必要になります。
血液型・抗体検査・赤血球、白血球などの血液の状態・HIV・性病などを血液検査によって確認していきます。
赤ちゃんへの酸素や栄養はママの血液から運ばれていくため、血液が正常であるかを調べる必要があるのです。
妊娠が進んだ頃の血液検査では、主に貧血と血糖の状態を確認します。
妊娠中の貧血や高血糖は、母体への危険だけではなく、赤ちゃんの発育にも重篤な影響を与えてしまうことがあります。
そうならないためにも、しっかり検査をし適切な処置をしましょう。
血圧
妊娠中の低血圧は、疲れやすさや倦怠感、めまいやむくみなどの症状が出ることがあります。
高血圧は、妊娠高血圧症候群になっている危険性があり、この状態が継続してしまうと、母子ともに危険な状態に陥ってしまう危険性があります。
妊娠後期に発症することが多く、出産に大変危険な問題が生じてしまうことがあるので、そうならないために体の状態を知り、整えておく必要があるのです。
体重
妊娠中の体重検査は、太りすぎややせすぎを防止し、体重管理をするためのものです。
ママの太りすぎは、妊娠中の様々なリスクに直面してしまいます。
急激な体重の増加は妊娠高血圧症候群などが心配されます。
毎日の生活を見直し、規則正しい食生活を送り、赤ちゃんにもママにも健康的に過ごせるように医師からの指示を仰ぐことができます。