子どもへの寄り添い方を変えれば自信は育つ!

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育ち盛りの子どもは次々と新しい事態に直面します。その過程で、どの子も落ち込む経験をするものです。子どもを落ち込ませないように頑張ると、お母さんもきっと疲れてしまうでしょう。大切なのは、落ち込んでもいい、そのあと立ち直りの早い子に育ってほしい…と発想を切り替えることです。落ち込んだ後、立ち直るための土台となるのが自信です。自信のある子とない子を分かつのは何でしょうか。

近年少子化が進行し、子どもに向かう親の働きかけが強くなり、全般的に母子の距離が近いことが当たり前になっています。しかし、これが子どもの自信を阻害する一因になっているのです。自信をキーワードにして、親子の関係を見つめ直してみましょう。



子どもに関心を寄せる

幼児期の子どもは、親から見放されたくないという切実な願望を抱いています。どの子も無条件にお母さんのことが大好きです。ですので、お母さんが自分に無関心だと感じると、子どもは自分のせいだと考え、自信が育ちません。
まずは、子どもに関心を寄せることがとても大切です。子どもが何かを訴えてきたら、できる限り手を止めて、「うん」「そうなの」と相槌を打って応えてあげましょう。それだけで子どもは満足して安心します。

子どもを見守り、手出しをしない

子どもに関心を寄せて、あいづちでしっかりと応えていると、「今日は元気がないな」などといった子どものさまざまな様子の変化に気づくようになります。そして、どうしても事情を聞き出して対処したくなるものです。
しかし、ここですぐ動かず我慢することが大切です。
お母さんが先回りして解決してしまうと、結果的に子どもが自分の力で問題に立ち向かったことにはなりません。問題に立ち向かる機会を保障してあげたほうが、子どもの自信は育ちます。

子どもなりの工夫を尊重する

子どもが落ち込んだ時、子どもがどのようにするかを見守り、たとえ子どもが上手な対処をできなくても、いつもと変わらず温かい眼差しを注いであげましょう。
うまくいかなければ、別の方法で工夫しようとします。これがとても大切なのです。ここで親が先回りして解決して陰ると、それに従う依存傾向を強めてしまい、主体性が育ちません。
主体性は自信と密接に関連した特徴で、子どもの将来の宝物となるものです。小さい子どもは失敗するのが当たり前。心配しなくて大丈夫です。

子どもにかける言葉をチェックする

お母さんが普段、子どもにかける言葉を思い起こしてみて下さい。
「~しなさい」「~してはいけません」「どうして~するの!」
このような言葉が自然と多くなっていませんか?これは、指示、禁止、否定を意味する言葉です。これは、子どもの自信を阻むことにつながります。
子どもの自信を育てる3つの言葉があります。
「なあに」「うん、分かったよ」「いいよ」
です。それぞれ、関心、理解、受容の心を伝えます。これだけでも、子どもはぐんぐん自信をつけていきます。

ほめることの意味を考える

子どもが頑張ったとき、うまくできたときにほめてあげることがよく推奨されています。しかし、それをやり過ぎてしまうとかえって弊害をもたらすことも踏まえておきましょう。
ほめることは、子どもの成功に対してプラスの評価をしているに過ぎません。子どもの存在を受け入れている姿勢とは違います。気持ちを受け止め、一緒に喜ぶ範囲に留めておきましょう。
褒める、叱る、を繰り返していると、子どもは褒められるために頑張るようになり、肝心の自信が育ちにくいのです。思春期以降に自己嫌悪に襲われる子に共通する、親子関係の特徴であることを頭においておいてください。

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