保育士がアドバイスする離乳食を作るコツ

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短時間でおいしい離乳食を作りたい! そんなママはとっても多いはず。とくに、生後6カ月ごろから、徐々に始まる初期の離乳食は何を造ったらいいんだろう? と悩むママも多いのでは? しかも、わざわざ作るとなると大変。苦労を知っているから、どうしても手抜きをしたいけれど ・・・ 手抜きでしかもおいしい離乳食をつくるコツを、保育士の経験からアドバイスします。赤ちゃんのハッピーな顔間違いなしですよ。



大人の食事と一緒に作る

赤ちゃんの離乳食は面倒。重湯(おもゆ)に始まり3分がゆ5分がゆ…。
お魚は、白身から与えて、最後に背が青い魚、そして、お肉は、牛豚鶏の順。
一応ルールはありますが、安心してください。アレルギーの指摘がなければ、赤ちゃんから1歳のお誕生日までは、ほぼ何でもすりつぶして、とろみをつければ、もぐもぐごっくんと食べることができますよ。
大人の食事がご飯なら、炊き上がる少し前のご飯に、お湯をたくさんかけて鍋でひと煮立ちさせれば、おかゆモドキになりますよ。
お米から作るおかゆと違い少し表面が硬いのですが、とろりとしていれば大丈夫。もしパン食なら、パン粥をつくりましょう。
ほかのペーストも、大人と同じメニューのお野菜を、味付けする前にすりつぶしたり刻んでとろみをつければ出来上がりです。

冷凍が便利。ときにはレトルトも使いましょう

時間がないとき、冷凍してある離乳食を電子レンジでチンすれば一丁あがりになります。
毎回の食事の準備で、赤ちゃん用のものを作るのが手間だと感じる方は、おかゆも野菜ペーストもたくさん作って冷凍しちゃいましょう。繰り返し使える実父ロックが便利。
あと、ときにはレトルトも。赤ちゃん用の瓶詰めは少し割高ですが、塩分も控えめで食べやすい。おかずのバリエーションを増やすために、1瓶で3回4回と分けて出しましょう。
ただし防腐剤が入っていませんので、食べきれない場合は冷凍庫へ。あと、大人のカレーやスープは、たくさんの添加物や、塩分も多すぎなので控えてくださいね

トロミをたくさん作って、製氷皿で冷凍しておきましょう

6カ月ごろになると、歯茎ですりつぶしながら「ごっくん」の作業ができるようになり、9ヶ月の頃には乳歯も生えはじめて、もぐもぐもかなりできるようになります。
この離乳食中期の頃には、大人の食事を刻んだものが最も食べやすく、子供もパパママと同じ食事ができると喜び始めます。しかし、ごっくんがしにくい、飲み込みの訓練が必要なこともあります。
そんなときには、「とろみ」を加えてあげましょう。
高級料亭などで使われる「あん」や、中華料理の八宝菜・麻婆豆腐の「とろみ」と同じですが、このトロミがあるのと無いのとでは、まったく違いますし、食事のペースもとりやすいです。
1回ずつトロミを作るのは大変。小麦粉や片栗粉でたくさん作っておいて、製氷皿で凍らせて、必要な分だけお鍋に入れて一丁上がりですね。

かつおだし、ほんだし、コンソメなどの風味を一つまみ

赤ちゃんはうまみ成分が大好き。そして香りも大好き。
しかし、せっかく手間をかけてつくった離乳食を、スプーンですくって「あ~ん」と口に持っていくと、顔をプイと横に向けて、口を一文字に閉じて、そして… 火のついたような大泣きという経験は、どのママパパにも経験があります。
そんなときは味よりも「におい」に気を配りましょう。大人でも、かつお節や昆布の和風だしはいいにおいだと感じるのと一緒ですね。
毎回、かつおや煮干、昆布の出汁を作るのは大変。ちょっとだけ、市販の「だしのもと」をぱらぱら振りかけてみましょう。あら不思議。
おかゆやペーストにもパラパラパラ…。わが家では牛脂不使用のコンソメを通販で購入して使っていました。

ママの愛情と、家族そろって楽しい雰囲気で

離乳食は本当に苦労がつきものですが、楽しい食卓で、パパママや、お兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に、わいわいと食べると、自然に赤ちゃんの手が伸びてくるものですよ。
ときには、機嫌を損ねて食べないこともあるでしょうし、途中で寝てしまうことも。
でも大丈夫。この気持ちが大切です。
1回くらいご飯食べなくても、病気になったりしないですよ。フォローアップミルクも併用している卒乳時なら、何の心配もありません。
楽しそうなママの笑顔で「あ~ん」。これが一番大事ですよ。

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