「夜泣き」という言葉は聞き慣れているので、子供が夜中に泣くと全て夜泣きだと思いがちです。
しかし、実は「夜驚症」かもしれません!夜驚症は場合によっては医者にかかることも…。
子供の睡眠状態を把握する上で、それぞれの特徴と違いを把握して、混同しないことが大切です。
夜泣きとは?
皆様はよくご存知かと思いますが、「夜泣き」は成長過程で起こる生理的反応です。
長引くと不眠が重なり、精神的にも肉体的にもボロボロになります。中には辛いことを旦那様に相談したら「昼間の接し方が悪いんじゃないの?」などと言われ、自分が悪いのかと自己嫌悪に陥り育児に自信が持てなくなる方もいるようです。
しかし、冒頭で述べたように、夜泣きは生理的反応ですので防ぎようがありません。できる限り前向きに考えましょう。
時には怖い夢を見て泣いてしまうこともあると思います。大人でも怖い夢や嫌な夢を見て目覚めることがあるぐらいですので、赤ちゃんだったら泣いてしまっても仕方ありませんよね。
必ずいつか終わりが来ますので、自己嫌悪に陥らず自分自身も早めの就寝を心がけて、睡眠時間の確保に努めることが大切です。
夜驚症とは?
「夜驚症」をご存知でしょうか?「夜泣き」と間違われやすいため、ほとんどの方が夜泣きとして処理してしまいます。
夜驚症とは、睡眠状態の時に突然、恐怖感に襲われて泣き叫んだり、パニック状態に陥るある種の発作だと考えられています。
実際に経験しましたが、何かに取り憑かれたような表情で瞳孔が開き、こちらが全く見えていないという感じです。さらに、何をしても泣き止まず、ひたすら叫び続けます。その場に居合わせれば、親までもが恐怖心を抱くほどです。
夜泣きと夜驚症の違い
上述したように「夜泣き」は生理的反応で「夜驚症」は発作です。つまり、夜驚症は「起きても仕方がない」では済まされないのです。適切な対処をしなければ、成人になっても残ってしまうことがあります。
更に、夜驚症のハッキリとした原因は分かっていませんが、日中の接し方が関係する場合が多いです。
夜驚症の対策
では、日中どう接すれば良いかについて記述します。
夜驚症が発症する年齢は2〜3歳が最も多いです。この時期は発語などの大きな成長があり、それと同時に「イヤイヤ期」と言われる時期であり、親を悩ませて叱られるケースが多い時期でもあります。この「叱り方」が大切なようです。
先程、実際に経験したと述べましたが、夜驚症が起きた日を冷静に見直してみると…。我が子は「ライオン」や「恐竜」といった大きな牙がある生物がとても苦手でした。悪い事をした時はその絵や写真を見せて驚かせていたのですが、イヤイヤが酷い日は何度もそれを繰り返していました。その回数が多い日は、夜驚症を発症していました。
悩んで調べた結果、「恐怖感」が夜驚症の引き金となっているケースが多いのです。
発症しないためには
接する側、つまり親が「叱る」ことと「恐怖心を与える」という事を区別することが大切です。
「そんなことしてたら、○○が来るぞ〜」などと優しく叱っているつもりでも、それが「子供にとって恐怖」なのであれば対策には繋がりません。
とも大変な時期ですが、発症すれば親子共に強いストレスを抱えることになりますので、発症予防に努めましょう。