プロがすすめる年齢別歯みがきアイテム

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子供の頃から歯みがきの習慣をつけることは、将来歯を守るためにとても大切なことです。歯みがき自体は歯が生えてきた頃から必要と言われていますが、歯みがき粉については特にいつからというのがなく…。しかし自分の仕上げ磨きだけでは不安。そこで今回は歯みがき粉を始める時期とおすすめの歯みがきアイテムを紹介したいと思います。



1. 歯みがき粉って必要?

歯みがき粉についてはきちんとうがいが出来ないうちは、必要ないという意見がほとんどです。歯の汚れはこすれば落ちるものがほとんどです。
・歯みがき粉の「研磨剤」によって歯のエナメル質が削れてしまう
・泡で肝心の歯が磨き不足になる心配がある
・きちんとうがいが出来ないうちは、飲み込んだり残ったりしてしまう。
以上の点から小さいうちは無理して使わなくてもいいです。

2. 泡は虫歯を予防してくれない

歯みがき粉の虫歯予防効果があるのは、磨いている間の泡でも、歯みがき粉に含まれる研磨剤でもありません。歯みがき粉に含まれる「フッ化物」に虫歯予防の効果があるのです。歯みがき粉は泡立ちが良く、つい磨けている気になりがちです。しかし泡が勝手に汚れを落としてくれるわけではないので、しっかりと歯ブラシを当てることが大切です。

3. 始めるならいつから?

歯みがき粉が必要ないのは分かったけれど、それでもきちんと落せているか心配。そんな時に使い始めの基準としては、
・確実に口全体をうがい出来るようになってから
・歯みがきが自分で出来るようになってから(仕上げ磨きも必要ないくらいになってから)
・歯みがき粉がなくても、毎日歯みがきをする習慣がついてから
という風に考えてみるといいかもしれません。
ただ歯みがき粉によっては、洗浄力が強すぎるものもあるので、基本的には永久歯が生えたくらいで考えた方が良いでしょう。

4. 年齢別、おすすめの歯磨きアイテム

・うがいが出来ない時期…歯みがき粉ではなく、フッ化物配合ジェルを使いましょう。1日1回就寝前になにもつけてない歯ブラシで汚れを落とした後、米粒大を歯ブラシにつけて仕上げ磨きをします。
・うがいが出来る6歳未満…こちらも歯みがき粉ではなく、フッ化物配合ジェルを使いましょう。何もつけずに磨いた後、口をすすぎ歯ブラシにジェルをつけて仕上げ磨きをします。その後、大さじ1杯くらいのごく少量の水で1度だけうがいをし、30分は飲食しないようにするとより効果的です。
・6歳未満だけど歯の着色が気になる場合…麦茶などで歯の着色が気になる時は、歯科医院手定期的にクリーニングすれば問題ありません。それでも気になるときは研磨剤配合の子供用歯みがき粉をつかうといいでしょう。使用量は3~5歳で5ミリ以下の量です。こちらも30粉は飲食しないようにしましょう。

5. 虫歯予防には食生活や日頃のケアが大切

歯みがき以外でもきちんと虫歯予防するには、食生活も大切です。
・野菜や魚をきちんとバランスよく食べて歯を強くしておく
・口の中に食べ物を入れる時間をスパッと区切ること(だらだら食べをしない)
・1日最低2回きちんと歯を磨く習慣をつけること
・正しく丁寧に歯を磨くこと
・歯医者さんできちんと定期検診を受けること
歯みがき粉に頼らず、虫歯菌に負けないくらい元気な歯にしておくことの方が大切です。

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