妊娠すると、赤ちゃんの成長に伴って子宮も大きくなっていきます。
お腹の中に赤ちゃんの袋が出来たての頃は7㎝程度で、外から見ても何も分かりません。
妊娠後期になると、その大きさは約5倍、重さは15倍、容量はなんと500~1000倍にまで大きくなります。
そんな大きな子宮の変化は、女性の体にどういった影響をもたらすのでしょうか?
今回は子宮の成長によって起こる影響についてお話します。
胃のむかつき
妊娠初期に起こるつわりによる胃のむかつきとは別に、妊娠28週以降に入ると、大きくなった子宮によって胃が圧迫され、食欲が落ちたり、胃もたれが起こったりすることがあります。
妊娠10カ月の頃には子宮は1リットルペットボトル5本分の容量になっています。
そんな大きなものが胃を上へ上へと圧迫してくるのです。
妊娠後期になって急につわりの様な症状が出てくるととまどうこともあるかもしれませんが、子宮が順調に大きくなっている証です。
下半身のむくみ
むくみと言うと、主に塩分の取りすぎによって起こるものですが、子宮が大きくなっていることも原因の一つです。
子宮が大きく膨れることで、下半身が圧迫され、血流の流れが滞ってしまいます。
足のマッサージをしようと揉んでみたら、指のあとがくっきり残ってしばらく戻らないほどにむくんでしまうこともあります。
適度に運動をしたり優しくマッサージをしてあげて下さい。
便秘気味になる
妊娠によって、黄体ホルモンの影響で腸の動きが鈍くなります。
それに加えて、大きくなった子宮の圧迫により、さらに腸の動きが悪化し、結果として便秘になってしまう妊婦さんがたくさんいます。
また、便秘でトイレに座っている時間が長くなり、結果として痔になってしまう妊婦さんも非常に多いです。
万が一痔になってしまった場合、妊娠中に治療は薬の影響の心配があったり、出産時のいきみで結局再発することが多いので、出産後の治療をしましょう。
頻尿になる
尿をためておく膀胱は子宮のすぐ下にあるため、子宮が大きくなるにつれてどんどん圧迫されていきます。
また、循環する血液量が増えて尿の量自体も増えるので、相対的にトイレに行く回数が増えてしまいます。
膀胱を圧迫されていることにより、ちょっとした衝撃や力みなどで尿漏れを起こしてしまうこともあります。
しかしそのためにナプキンを使用すると、ムレや汚れなどが膣内に影響を及ぼしてしまう可能性があるため、ナプキン等は使用せず、汚れたらすぐに下着を変えられるようにしておいた方が良いでしょう。
腰痛になる
大きなお腹を抱えて移動するのは一苦労。
立ったり座ったり歩いたり、日常の動作が腰への負担となります。
妊娠中は黄体ホルモンの影響で、出産へ向けて骨盤の関節が緩み、それが歪みを起こすことも腰痛の主な原因です。
酷くなるとほんの少し動くのでさえ痛くて大変になるので、妊娠中からトコちゃんベルトなどの腰を支える製品を利用するのをオススメします。
私は腰痛を放置した結果、産後動けなくなり鎮痛剤を打ってもらうハメになりました。
いかがでしたでしょうか?
妊娠はまさに人体の神秘。
女性の体の中では、めまぐるしい変化が起こっています。
その変化をうまく付き合いながら、楽しいマタニティライフを送ってくださいね。