つわりだけじゃない、妊娠中の不快な症状。旦那はちゃんと分かってる?

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辛いつわりの時期が過ぎ去ったものの、妊娠によるいろいろな症状で悩んでる妊婦さんは多いのですが、男性からはあまり理解されにくいことが多いようです。

パパになるみなさん!奥様が安心してマタニティー生活を送り、元気な赤ちゃんを出産できるように、勉強しておきましょう。



妊娠中辛いのはつわりの時期だけだと思われがち。

男性は妊娠中辛いのは「つわり」と「出産」のときだけと思いがちです。
辛いつわりの時期を乗り越えてもお母さんの身体はどんどん変化していく中で、いろいろなトラブルを抱えていくのです。
そのことを旦那様に理解してもらえず、悩む妊婦さんはかなり多くいます。

それを意識的に理解し、妊婦さんを支えてあげましょう。

貧血、めまい

妊娠をすると貧血気味になる妊婦さんは多いです。
妊娠中はからだが赤ちゃんに酸素を運ぼうとするため、血液の量が増えます。血中の水分が増えるのに対して赤血球はそれほど増えません。そのため血中濃度が低くなり貧血の症状が出ます。

血液のかさは妊娠末期までに約1000ml増えるのに、赤血球はそれほど増加しません。
つまり、水増ししたような状態。その上、胎児が赤血球の原料となる鉄分やたんぱく質を母体から積極的に吸い上げてしまいます。
貧血が悪化すれば、おなかの赤ちゃんの発育が悪くなります。未熟児になったり、体が弱い子どもになることも心配されます。
貧血の治療は、基本的には鉄剤の服用です。鉄剤だけでなく、その他の栄養素(ビタミン類やたんぱく質)も考慮して治療を行ないます。

【体に必要な「鉄分」を効率よく摂取する方法】
・レモンやパセリ
・赤ピーマンなどビタミンCを含む野菜や果物と一緒に摂る
・鉄のフライパンで調理する
・ゆっくりよく噛んで食べる
・まぐろ赤身やかつお
・鶏ささみと一緒に摂る

おなかの張り、痛み

通常は10~50mlほどのしかない子宮の容量は、お産の前には4~5リットルにまでになります。子宮の筋肉がこうして伸展には、必ず収縮が必要になります。子宮収縮によるおなかの張りは、妊娠中においては生理的に起こるものなので赤ちゃんの影響などの心配は無いそうです。

少し注意が必要なのは、張りだけでなく、おりものに血液が混じったり、熱が出てきたり、張りが規則的に続くときです。

お腹が張ってつらい時は、無理をせず横になって休みましょう。

痔、便秘、頻尿、排便に関する不快感

割と男性には知られていませんが、排便に関するトラブルは妊婦を悩ませる代名詞になっています。
「お前、トイレ近くなったな」なんて失礼な事言ったりしてはいませんか?

妊娠中は女性ホルモンの一つである「黄体ホルモン」の分泌が多くなります。その影響で腸の運動機能が低下してしまい、便秘になりやすくなります。
妊娠中期になると徐々にお腹の中の赤ちゃんが成長し大きくなるに伴って、内臓が圧迫されて便秘になるケースが多いです。

下痢は、妊娠して体温の変化からお腹が冷えてしまい下してしまう・・・や、悪阻などによって食べられるものが偏るためにおこる症状だったりと、色んな原因が考えられます。

頻尿は、お腹の中の赤ちゃんの成長に伴い、子宮が大きくなり膀胱が圧迫されるのが原因です。妊娠後期になると、出産に備えて子宮や膀胱を支える筋肉(骨盤底筋群)が緩んでくるのも要因の1つです。

便秘や下痢に関しては、程よい運動(散歩やマタニティーヨガ)、それに加え食事でも食物繊維やビフィズス菌を積極的に取るようにしましょう。

睡眠障害

妊娠中期から後期にかけて夜何度も起きてしまう、または眠れないなどの睡眠障害が起こります。
十分な睡眠時間が取れないことで他の問題に発展することも。

妊娠初期の夜に眠れない理由のほとんどは、つわりの症状で洗面所へ行ったり、お手洗いが近くなるためです。出産が近づいてくると、どうしても精神的な疲れや不安が大きくなり、これが眠りを妨げてしまうこともあります。
お腹が大きくなることで寝る姿勢が制限される、腰痛がある、胎動が頻繁に起こることなどから、なかなか寝付けなくなってしまいます。

もしなかなか寝付けなくても、横になって体力を回復するだけで良いと考えましょう。そのような考えのほうが、案外眠れたりするものです。

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