妊娠した時に女性ホルモンが体に与える影響

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妊娠初期、見た目では何が変化しているのか分かりませんよね。

けれど体内では、出産へ向けて大きな変化が起こっています。

その体内の変化によって、体質の変化や体の不調が起こることもあります。

けれど、全ては健康な赤ちゃんを産むため。

自分の体の変化を知って、マタニティライフに備えましょう!

今回は、女性ホルモンの増加が体に与える影響をお話します。

乳房が大きくなる

妊娠すると、女性ホルモンの分泌が増えます。
卵胞ホルモンであるエストロゲンと、黄体ホルモンであるプロゲステロンという二種類の女性ホルモンです。
この女性ホルモンが増加することにより、乳腺の発達が促されます。
産後赤ちゃんに母乳を与える準備が始まるのです。
乳腺が発達して太くなったり、増えたりすることによって、乳房も大きくなっていくのです。

色素沈着が起こる

色素沈着の元となるのは、メラノサイトという細胞です。
この細胞が、エストロゲンやプロゲステロンの影響を受け、活性化します。
そのため、皮膚にシミができたり、分かりやすいところでは乳輪が黒くなるなどの色素沈着が起こりやすくなります。
紫外線等に注意したり、ビタミンCやEの摂取を心がけておくだけでも、多少のシミ予防になりますよ。

子宮の筋肉を弛緩させる

赤ちゃんが大きくなるにつれ、子宮もどんどん大きくなっていきます。
その時、プロゲステロンが子宮の平滑筋という筋肉を柔らかくすることで、子宮が大きくなることを可能にしているのです。
これにより、子宮は順調に大きくなることができ、赤ちゃんも広々とした空間で心地よく過ごすことができるのです。

血糖値が上がりやすくなる

ヒト胎盤性ラクトーゲンという胎盤で作られるホルモンが、インスリンの働きを抑えるため、妊娠前と比べると血糖値が上がりやすい状態になっています。
血糖値が上がりすぎてしまうと、赤ちゃんが大きくなりすぎてしまい難産傾向になったり、新生児期に合併症を引き起こす原因にもなってしまいます。
また、妊娠糖尿病など、母体にも影響を及ぼすことがあるので、適度な運動等を心がけ、血糖値に注意して下さい。

便秘や頻尿になる

プロゲステロンの影響で、子宮の筋肉だけでなく胃や腸などの筋肉も緩くなり、腸の運動が鈍くなってしまいます。
このため、便秘になりやすくなってしまいます。
また、尿官と膀胱の筋肉が緩み、広がることにより、尿がたまりやすくなります。
子宮の増大の影響もあって、頻尿になることも多々あります。

いかがでしたでしょうか?
新たな生命を宿した母体は、めまぐるしい変化を遂げて行きます。
自分の体の変化を知り、マタニティライフを穏やかに過ごして下さいね。

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