最近は「地方・田舎で暮らしたい」と地方へ移住する・移住を希望する若い世代が増えているそうです。
地方の自治体も、若い世代に来てもらおうと制度や助成を充実させて定住促進を図るなど、地方回帰がブームになりつつある昨今。
読者の方の中にも「子供を自然の中で育てたい」「のびのび育てたい」とお思いの方がいらっしゃるかもしれません。
今回は、地方移住で貰えるお金やお得な面についてご紹介します。
出産祝い金が貰える!
どうしてもお金がかかってしまう「出産」。
入院先や出産方法によっては、保険などで申請すると貰える「出産一時金」だけではどうしてもまかない切れない時もありますよね。
そんな時に住んでいる所から「出産お祝い金」が貰えると嬉しいですよね。
自治体によりますが、太っ腹なところだと第3子で100万円ももらえるところも!
もちろん、貰うためには様々な条件を満たす必要もありますが、これから地方移住を考えている方で、子供を沢山欲しい!と思う方は、出産祝い金の金額で検討してみてもいいかもしれませんね。
※出産祝い金が貰える自治体の例
北海道福島町
2人目で30万・3人目で100万円交付されます。子沢山を夢見る人にはありがたいですよね。
こちらは2人目で50万・3人目で100万円を分割支給してくれます。長く住む方にとっては定期的にお金がもらえるのでありがたいですね。
子育て支援金が出る!
出産祝い金だけでなく、子育てに必要な費用を負担してくれる自治体もあります。
ベビーカーやチャイルドシートは子育てには必須アイテム。
特にチャイルドシートは車への着用が義務付けられていますが、金額も高いですよね。
また、おむつ代も積み重なればそれなりの金額になります。
そんな子育て必須アイテムにも助成金が出る自治体があるんです!
香川県観音寺市ではチャイルドシート購入費用の半分を助成してくれます。(上限1万円)
茨城県常陸太田市では、おむつ代を最大2万円まで助成してくれます。
少しでも出費を抑えたい子育て期。
自治体の力を借りてうまく乗り越えたいですよね。
医療費・保育料の補助も
子供はしょっちゅう体調を崩したりケガをするもの。
その度お医者さんにかかっていると、医療費もかさんでしまうし、親としては悩みどころですよね。
更に子供を保育園に預けて働きたいお母さんにとっても、保育料は悩みの種。
頑張って働いた給料のほとんどが保育料に消えてしまう……なんて事もありますよね。
そんな方には「医療費・保育料の補助がある自治体」への移住がおすすめ。
高校を卒業する18歳まで医療費が数百円で済むところや、2人目、3人目以降の保育料が無料や半額になる自治体もあるんです。
北海道南富良野町では、22歳まで医療費が無料な上に、妊婦健診や予防接種も全額助成されます。
「うちの子、体が弱いし病院に行ってばかり……」とお悩みの方は、医療費補助が手厚い自治体への移住を考えてみてもいいかもしれませんね。
家賃や住宅助成金も
暮らしていくうえで欠かせないのが「住まい」。
家を建てるにも借りるにも、まとまったお金が必要になりますよね。
最近では、住宅への補助を手厚くしている自治体も増えています。
土地を安く提供してくれたり、新築や改築に100万の助成金を出してくれたり、家賃の一部を負担してくれたりと、助成方法はさまざま。
例えば、大分県豊後高田市は、新婚・子育て世代の家賃を36,000円補助してくれます。
都市部は家賃も土地代も高いし、地方で広い家に住みたいな、という地域があれば、まずは自治体のHPで住宅補助制度を調べてみるといいですね。
お金につられて安易に決めない事
ここまで読むと、「子供産んでお金貰えるし、家賃や医療費も補助して貰えるし、地方に住むっていいことだらけ!」って思えますよね。
確かに助成金などのお金の支援は子育て中の世帯にはとてもありがたいものですが、それを受け取るためには自治体の求める条件を満たす必要もあります。
その自治体に1年前から住んだ上で、受け取った後もその地にずっと住むなどの誓約書を書く必要も出てきます。
また、地方での暮らしには車は必須。
現在車を持っていない方は買わなければなりませんし、税金などの維持費もかかります。
助成金で浮いた分がまるごと車に消えてしまう、なんて事もあるのです。
お店に買い物に行くにも、何十分も車を運転して出かけなければいけない事もありますし、豪雪地帯や山間部は暮らしに慣れるのに時間がかかります。
もちろん、隣近所の住人とも上手くやっていかなければなりません。
その地での暮らしに家族皆が適応出来るかなど、事前に下調べをした上で、地方移住&子育てをするか決めたいものですね。