我が子が傷ついてしまったとき、親としては傷ついた心を癒してあげたいとどんな言葉を掛ければいいのか悩みます。ここでは、イメージ通りにならないとがっかりしてしまう「勝ち気」タイプの子どもの特徴と心の受け止め方、そんな子どもに合ったとっておきの言葉をいくつか紹介します。
「勝ち気」タイプの特徴
負けず嫌いでやりたいことがたくさんあり、自分の思ったペースでイメージ通りに動くのを好むのが特徴です。イライラしたり怒ったりすることが多いので傷ついているようには見えないかもしれませんが、イライラや怒りは自分の思い通りにいかなかったり、周りが自分の思った通りに動かなかったがっかりした気持ちや無力感、悲しさといった感情の裏返しであることが多いです。イライラをまき散らされると親としても怒りが伝染してしてしまいますが、「思い通りじゃなくてイライラしたんだね」と、「あなたの気持ちちゃんと分かってるよ。」と伝えながら子どもを落ち着かせて促すことが大切です。
「思ったのと違ったかな?なんとかできるよ」
靴が上手に履けない、選んだお菓子が思ったのと違う、いつもとお散歩の道順が違うなど、思った通りじゃないときに怒りが出る場合があります。
「期待はずれ」が怒りやイライラとして表現されるタイプで、このような子どもの不機嫌さは大人の怒りを引き出しやすいので、連鎖反応に気をつけて下さい。そんな時には「思ったのと違ったね。なんとかできるよ」など、がっかりした気持ちや傷ついた気持ちを落ち着かせてなだめる言葉が必要です。
「手伝うよ」
「うまくできない」というがっかりしてしまう気持ちは「自分はダメだ」という無力感を引き出し、やる気を傷つけることもあります。しかし、子どもの頃のやる気は周りからの声かけやサポートで大きく回復します。
「こうやったらいいんじゃない?」「ちゃんとできてるよ。もう少しだね。」などの励ましの言葉を掛けてあげるようにしましょう。「手伝おうか?」という声かけは、もう一度自分でやってみようかなという気持ちを引き出してくれます。
「思い通りにならなくても、物は投げないでね」
思い通りにならずにイライラしてしまうと物を投げてしまったり八つ当たりをしてしまったりと乱暴になってしまうことがあります。このような場合は、「そんなことしないの!」と怒りで返すよりも、「思い通りにならなくて怒ってるんだね。でも物を投げたらいけないよ」と感情のコントロールを手伝うことがサポートになります。
まとめ
自分の思い通りにならないで怒っている子どもを見ると、「そんなことで怒らなくてもいいじゃない」などと子どもが怒っていることを否定しがちですが、子ども自身も思い通りにいかずに傷ついて落ち込んでいることがあります。落ち込むこと自体を批判するのではなく、まずは「がっかりしたんだね」とか「イヤだったんだ」など「あなたの気持ちちゃんと分かっているよ」と言ってあげることが大切です。