出産間近はドキドキや喜びでいっぱいになりますよね。痛みへの不安もあるでしょう。
大きなおなかでの行動もしんどくなってきます。出産準備で忘れがちなことや、準備しておくと便利なことをまとめました。
出産準備はすればするほどきりがないですが産後に回すよりは、産前に準備を整えておくといいですよ!
赤ちゃんの肌着や服の最終チェック
赤ちゃんがうまれてくる季節を考慮した服選びが大切。
肌着は何枚あっても困りませんが、新生児服は3ヶ月くらいにはもう着れなくなるでしょう。
首が据わり、寝返りの練習をし始めるころくらいまでもしくは、寝返りを打ち始めるまでの期間に着せるものと考えたほうがよいかと思います。
毎日1回の沐浴のときにお着替えをしますが、それ以外にも汗をかいたときや、汚れたときには着替えをさせましょう。
夏の時期に植われるのであれば、気温に合わせて短肌着と長肌着の組み合わせで調整します。
特に暑いときには、短肌着1枚だけでもOK。そのときはバスタオルをかけてあげてください。
買ったベビー肌着やお洋服は、赤ちゃんに着せる前に「水通し」をしておきましょう。
「水通し」を初めて聞くという人もいますよね。特に初産の人であればそうかもしれません。
「水通しは」、ベビー肌着や洋服を水にさらしておくこと。
そうすることで表面ののりがとれ、生地が柔らかくなります。
赤ちゃんに着せやすくなりますし、汗も吸収しやすくなるので、大切な工程です。
体の負担などを考えると、妊娠34週ころまでには終わるようにしましょう。
水通しは洗濯機か手洗いかのどちらかで行います。
型崩れ防止のため、手洗いがおすすめですが、洗濯機でも大丈夫。
そのときは「水洗い」や「弱洗い」のコースを選んでください。
水洗いのみなので、洗剤や柔軟剤は必要ありません。
手順としては5つあります。
まず、水に浸しましょう。
ぬるま湯でもOKです。洗面器に水を張り、肌着や服を浸します。
肌着の紐はすべてほどいてから浸してくださいね。
次に揉み洗い。
水に浸した肌着や服をやさしくもみ洗いしましょう。
水分をしっかりと含ませてもむのが大切。汚れを落とす必要はないので、ごしごしする必要はありません。
そして、水を絞ります。
タオルや雑巾を絞るの同じ感じで絞ってください。
洗濯機の場合でも、水を絞るのは自分でやったほうが型崩れしませんよ。
4番目に、しわ伸ばし。
水を絞るとシワシワになりますよね。
しわを伸ばすために肌着・服を広げましょう。しわを伸ばすようにパンパンとたたきます。
最後に、干しましょう。
ベビー用のハンガーを使って干すと、サイズもぴったりなのでやりやすいかと思います。
他の洗濯物と同じように干しても大丈夫。部屋干しでも外干しでも構いません。
湿気をしっかりと取るために、晴れた日に干すのがいいですね。
大人の服だとあまり聞くことのない「水通し」。
肌の弱い赤ちゃんのためには、この工程がとても大事なんです。
出産前にしっかりと終わらせておくことで焦らず赤ちゃんを迎えることができますよ。
内祝いの準備はどうする?
内祝いとは、お祝いを頂いたあとにお返しをするものと考えられていますね。
でも、本来の意味の内祝いは「お返し」ではありません。
我が家におめでたいことがあったので、その気持を祝い品という形で皆様にお分けして、一緒に祝ってもらおうというのが本来の意味。
つまり、出産祝いを頂いた方へのお返しではないんです。
しかし時代の流れとともに、頂いたお祝いに対するお返しというスタイルが一般的になりました。
出産・入学・結婚など、様々なイベントで準備する内祝いですが、特に出産の内祝いは準備が大変です。
というのも、出産直後はママの体調も優れませんし、赤ちゃんを連れての外出は難しい。
出産祝いを頂いたけど、お返しを準備する時間がないという声も聞かれることがあります。
そうならないために、生まれる前にしっかりと準備しておきましょう。
一番頭を 悩ますのがその金額。いくらくらいがベストなんでしょうか。
一般的には、頂いた出産祝いの半分から3分の1位を目安にすると良いようです。
1万円のお祝いを頂いたら、3000円から5000円くらいの内祝いを準備するといった具合です。
しかし値段が分からない場合もありますよね。この場合はおおよその金額を見当つけて準備しましょう。
金額にこだわってしまうと、どんどん悩みの種が増えてしまうので、内祝いは一律にするというのもありですね。
気をつけたいことしては、目上の方に送る場合は高価なものをお返しすると失礼に当たるので避けたほうが良いです。
内祝いで多いのが、赤ちゃんの名前の入ったもの。
食べ物に赤ちゃんの名前をつけて送る場合は問題ないようですが、残るものに赤ちゃんの名前が付いていると使いみちに困るという声も聞かれます。
タオルやハンカチなどを送る場合は、赤ちゃんの名前は入れないほうが良いでしょう。
一人ひとりに別なものをお渡しするのも大切ですが、どうしても悩んで決められない場合もありますよね。
そうした時に便利なのが、カタログです。
内祝いとして選ばれている商品の定番なども表記されているので、選ぶときに助かります。
また、カタログで注文すると家にいながら内祝いを選んで準備することができるので、産後のママでも対応ができるというメリットがあります。
では内祝いの定番は何でしょうか?
誰にでも喜ばれるもの、どの年代でも送れるものとしては、石鹸や洗剤、タオルなどの消耗品。
しかし定番中の定番だから、つまらないという意見も。
そうした時は、ちょっと工夫しましょう。
例えば、オーガニック素材のものや、肌に優しい素材のもの、香り付きなどのおしゃれなものをチョイスするといいかもしれません。
選んだものは定番のものでも、ちょっとしたところにこだわりを見せれば、相手にも喜ばれますよ。
産後は安静にしていることが大切。しかしお祝いを頂いたらお返しをしたいという気持ちも。
ネット通販やカタログなどを上手に使って、出産前に内祝いを準備していきましょう。
注文するのは産後でも、商品選びは生まれる前に行っておくといいですよ。
産後の過ごし方はどうする?
産後はどこで過ごしますか?
退院後すぐに自宅へ変えるという人もいれば、実家にお世話になる人・義実家にお世話になる人もいるでしょう。
まず考えて欲しいのは、産後のママの体のことです。
出産は想像以上に体力を使います。痛みも伴います。
入院期間、ずっと休めるかというとそうではありません。
授乳やおむつの交換、診察などがあり結構バタバタします。
特に夜の授乳、おむつ交換は頻回になるので、体力の回復はほとんど望めないと考えても良いでしょう。
それで、産後の体を一番に考えた過ごし方が必要になります。
赤ちゃんとの生活が始まる前に産後の過ごし方をしっかりと決めておきましょう。
旦那さんのお仕事の調整はできないことが多いですよね。
男性も育児休暇を取得することはできますが、それに対応している会社はまだまだ少ないものです。
つまり、自宅へ帰ったら、育児と家事が待っている。
自宅へ帰る人は、絶対に動きすぎないでください。
家事をやろうとするのは難しいかもしれません。最低限の家事すらままならないこともあります。
そこで、食事の準備だけでも親に手伝ってもらうとか、旦那さんにやってもらうとか、周りの人にできるだけ協力を求めて。
しかしどうしてもそれが望めない時もありますよね。親が遠方に住んでいたり、旦那さんの帰りが遅かったり。
そうした時は、宅配サービスやネット注文を上手に活用して。
無理をしないということが大前提の生活を心がけて。
実家や義実家へお世話になる人は、床上げとされている1ヶ月まで気持ちもゆっくりと過ごせたら理想ですね。
産後すぐは体を動かすのは難しくても、段々と体力も回復してきます。
自宅へ帰るめどをつける頃には、ある程度回復しているでしょう。
自宅へ変える少し前くらいから、自宅での生活を見据えて少しずつ家事をやるようにしておくといいかもしれませんね。
力の抜きどころを模索しましょう。
食事の準備や洗濯、掃除などやることはたくさんありますが、全部をやるのは難しい。
旦那さんにも協力をお願いするようにし、無理のない生活を遅れるようにしてください。
上のお子さんがいる場合は、休みたくても休めませんし、自家などへお世話になるのが難しい時がありますよね。
上のお子さんの年齢にもよりますが、保育園や幼稚園であえrば、産後も預けることが可能です。
送り迎えは旦那さんにしてもらうなどの対応が必要ですが、おおむね今まで通りで大丈夫でしょう。
保育園などに預けていない場合は、ちょっとしんどいと思います。
上の子は今までは自分一人の世界だったのが、いつのまにかママを取られているという感覚になり、赤ちゃん返りをするかもしれません。
産後のママにとってはこの赤ちゃん返りがストレスになるんですよね。
赤ちゃん返りの対応としては、めいっぱい甘えさせること。
しかし、立っての抱っこはやめておきましょう。
座って抱っこしてあげることができますよ。
どこで過ごすにしても無理のない生活が一番。
そのために生まれる前から産後の過ごし方を考えて、協力を得ておきましょう。
入院費の準備はOK?
出産する病院でかかる入院費はいくら位か分かりますか?
行政からの助成はありますか?
出産に関連して、高額なお金が動きますよね。
利用できる助成もあるので、しっかりと準備することが大切です。
まず、出産費用の準備。
これは殆どの場合が一括納入です。特別な事情がない限りは一括納入が原則。
というのも、突然の入院とは違い、出産での入院は想定できるものですよね。
なので、入院の時期前にお金を準備しておくことができるという観点で、一括納入が原則なんだそうです。
これは病院によっても大きく違いがでるので、確認しておいて。
細かな金額を知ることは難しいかもしれませんがおおよその金額は教えてくれることが多いので、事務の人や助産師さんに尋ねておきましょう。
出産にあたって出費は予想以上にかかるものですが、入院費も同じ。
一番大きな出費が入院費です。
出産での入院は保険対象外となるので、全額実費。しかし帝王切開での入院は対象となるので、保険適用の対象をよく確認しておきましょう。
ちなみに、陣痛での入院は対象になりませんよ。
地方によっては、出産一時金の制度も利用できます。
しかし、入院費の全額が出るわけではなく金額が決まっています。
一時金で全額足りたという人もいれば、お釣りが来たという人・足りなかったという人もいます。
もし足りなければ、退院時に支払うことになるので準備が必要です、
入院の期間、行った処置、赤ちゃんの状態などにも左右されるので少し多めに準備することをおすすめします。
入院中の過ごし方によっても準備するお金が違ってきますよね。
これは出産での入院限らずですが、部屋代が取られる病室なのかどうか、売店の利用や備え付けの冷蔵庫・テレビの利用などによっても必要なお金が違います。
最近の産婦人科では、個室や準個室の部屋が多くなっているようです。
個人病院の場合は、部屋代の加算はないかもしれませんが総合病院だと個室や準個室は部屋代が加算されることもあります。
そこも確認しておきましょう。
個人病院の場合と総合病院の場合では、かかる金額にさほど大きな差はないようです。
しかし最近は、分娩を扱う個人病院が少なくなってきたので、総合病院でのお産が主流。
自分の住んでいる地域で分娩を扱うのはどこの病院なのか、入院期間でかかる金額などを下調べしておくと、安心でしょう。
入院費は現金での支払いがほとんどです。中には、退院後に金額が確定し、請求書が送付されるパターンも。いずれにしても、入院前にしっかりと準備しておきましょう。
各申請についても調べておく
出産する前の申請、産後の申請など、出産に関連しての申請は様々あります。
出産後に行う申請は結構多く、生まれてから○日以内というように申請までの期間が決められている場合が多いので、忘れずに申請することが必要です。
出産後の申請や手続きには、出生届、健康保険の加入手続き、児童手当の申請、乳幼児医療費助成、出産育児一時金、高額医療費があります。
一つずつ見ていきましょう。
まず出生届ですが、これは赤ちゃんを戸籍に登録する手続きで、出産日を含めて14日以内に手続きしなければいけません。
申請できる人は、基本的に両親です。
戸籍への登録なので、このときまでに名前を決めておく必要があります。
出産した病院からの出生証明書が必要になるので、用紙を忘れずにもらってくださいね。母子手帳への記入もしてもらいましょう。
次に健康保険の加入手続きです。赤ちゃんの保険証を発行してもらえます。
遅くても赤ちゃんの1ヶ月検診までに準備しましょう。
夫婦どちらかの扶養に入れることになるので、社保であればどちらに扶養にいれるかを決めましょう。
それにより、パパの会社への申請なのか、ママの会社への申請なのかが変わってきます。
国保への加入であれば、住民票のある役所へ申請します。
そして、乳幼児医療費助成。赤ちゃんの医療費を助成してもらえる制度なので、申請しないと損しちゃいますよ。
所得制限がある場合のあるので、申請の時に確認してもらいましょう。
また、自治体によって助成のシステムが異なることもあります。
乳幼児医療証を窓口で見せると、医療費が無料になったり定額のみの支払いだったり、一度全額払い後日還付されるなどなど。
申請すると説明があるのできちんと聞いておいてくださいね。
乳幼児医療費の助成と合わせて行いたいのが、児童手当の申請です。
3歳未満は月15,000円、3歳から小学生までは第1子と第2子は月1万円、第3子以降は月15,000円。
中学生は月1万円の支給が受けられます。
こちらも所得制限があるので、よく確認してください。
貰える金額は月単位で計算されます。
申請の締めは前月末なので、生まれた翌月ぶんからの支給対象となりますので、早めの申請がおすすめ。
出産育児一時金の申請も確認しておきましょう。
これは、加入している健康保険から出産費用の一部が支給される制度。
なので、社保であれば会社に、国保であれば役所に申請する必要があります。
母親が退職後6ヶ月以内の分娩の場合は、退職した会社に申請することになるのでご注意を。
支給額は子供一人42万円です。
産科医療補償制度という制度に加入している病院は42万円ですが、それ以外の病院では39万円の支給です。
健康保険組合が病院へ直接支払う「直接支払制度」であれば、個人で申請する必要はありませんが、妊婦健診などの時に同意するかという用紙が渡れるでしょう。
これを利用すると、退院時の請求金額は42万円から足が出た分となります。
直接支払制度を導入していない病院の場合は、まず全額を支払いその後、一時金を振り自分の口座に振り込んでもらうことが多いようです。
42万円より少ない請求だった場合は、保険組合に申請すれば差額が戻ってくるので、よく確認しましょう。
また、健康保険が適用された出産だった場合は、高額医療費の申請をしておきましょう。
基本的に妊娠・出産は病気ではないため保険の適用にはなりません。
しかし、切迫早産、ひどい悪阻、帝王切開といった場合には、保険が適用されます。
高額医療費は、1ヶ月に一定額を超える医療費がかかった場合、その一定額以上の医療費を健康保険から返還するという制度です。
つまり医療を受けた人は、一定額以上の負担はないということ。
これは、申請をしないと適用にはならないので、保険適用なのかどうかを確認して、申請してくださいね。
働いているママはこの他にも申請することはありますが、すべてのママに共通する申請を扱わせていただきました。
どれも大事な申請なので、出産後なるべく早いうちに申請を済ませるようにしてくださいね。