何気なく子供に使っているその言葉は、本当に子供のためになってる?せっかく子供のために躾を頑張っても、効果がなければ意味がありません。それどころか、子供の心に悪影響な場合だってあるのです。
私たちがしつけに使っているいくつかの言葉は、とても建設的な言葉に見えて、良かれと思って口にしているのに、子供たちは、内面的な価値基準を信用できなくなり、楽をして難しいことには挑戦しなくなるようしつけけられてしまうのだそうです。
その代表的な言葉を紹介します。
早くしなさい!
子供に対して一方的に命令する言葉。特に、朝の時間のない時に、ゆっくりご飯を食べていたり、寝る時間の前にいつまでもテレビに夢中で歯磨きをしなかったりしたら、どうしても言ってしまうのではないでしょうか。
自我が出てくると子供は、命令される言葉に反発を覚えるようになります。
特に、自立心の育つ小学校低学年頃の子供に対して、コントロールしようとするような言葉かけはNGです。
そいうときは一歩下がって冷静になり、今が何をしなければいけない時間なのかを、子供に考えさせましょう!
間違ってるよ
子供が頑張って頑張ってだした答えや結論を周りの大人が否定してはいけません。
親が子供を否定すると、子供は自分自身を否定するようになってしまいます。「頑張っても親の期待に応えられないダメな子」というレッテルを自分で張ってしまい、能力の伸びがそこで止まってしまいます。
まずは、頑張ったことを褒めてあげることが大切です。そのうえで、一緒に考えなおしてあげましょう。
なんでそんなことをしたの?
子供が間違ったことをした時、どうしても出てきてしまうこの言葉。もちろん、それが良くないことであることを子供に伝えることはとても大切です。
ですが、感情的になって冷静な判断ができない時の子供は、この問いに対して黙り込んで自己防衛的になってしまうでしょう。
まずは、あなた自身が、子供がどうしてそうしたのか、ということを推測して、話を聞き出してあげましょう。
例えばお友達に乱暴なことをしてしまったら、「○○ちゃんが、オモチャで一緒に遊んでくれなかったの?」と聞いてみるということです。
一緒に、子どもが何を感じ何を必要としていたのかを理解しようと努めることで、その出来事について腹を立てている自分の気持ちが治まることに気づくこともあるでしょう。その上で、そういう時はどうしたらいいのかを話してみると、いいと思います。
泣かないで
子供が泣くというはとても自然な行為です。上手く言葉にできない感情の表現なのです。なので、「泣く」ことを我慢させることは、子供の気持ちを認めなということになり、子供は感情を押し殺すことを覚え始めます。
子供が泣いているときは、「いつでも話を聞いてあげるよ」とそばで語りかけてあげてください。優しく抱きしめてあげることも、ちゃんと守ってあげるよという気持ちが伝わるでしょう。
感情を表現するということは、感情をコントロールすることを学ぶことにつながります。「キレる」子供にしないためにも、感情を抑圧させないようにしましょう。
○○をしたら、○○をあげるよ
ご褒美方法は子供にとって有害です。一度この方法を使うと、子供は利口ですから、もらえないならしない、という風になって、後から親が大変な思いをすることになります。
大切なのは、子供が何かを成し遂げたときに感謝の言葉を伝えることです。親が喜んでいると子供は嬉しくなって、もっとやりたいと、自ら動いてくれる気になるものです。
「モノ」ではなく「嬉しい気持ち」が大切で、子供自身を幸せにしてくれるのだということを、忘れさせないようにしましょう。