この時期になると、お子さんも自由に動き回るようになり、活動範囲が広くなっていきます。1歳児2歳児のお子さんの事故でも飲み込み事故は多いそうです。親がちょっと目を離したすきに、とんでもないものを飲み込んでいたりするからびっくりです。具体的にあった事故について小児科の看護婦さんからお話を伺いました。
なんでそれを飲み込んじゃうの? 1歳児・2歳児の飲み込み事故について
この時期になると、お子さんも自由に動き回るようになり、活動範囲が広くなっていきます。1歳児2歳児のお子さんの事故でも飲み込み事故は多いそうです。親がちょっと目を離したすきに、とんでもないものを飲み込んでいたりするからびっくりです。具体的にあった事故について小児科の看護婦さんからお話を伺いました。
ボタン電池には気をつけて!
もっとも飲み込んではいけないものが、ボタン電池です。ボタン電池は30分から1時間という比較的短時間の間に、消化器に潰瘍を作ります。大きいものですと食道にひっかかることもありますが、食道にも潰瘍はできます。ボタン電池だけではなく、小さなタイプの乾電池類も全て、子供の目に届かないところにしまいましょう。そして、まんがいち子供が飲み込んでしまったら、子供を大人の膝の上で腹這いにさせ、その後、ひっくり返して背中をパンパン叩いて吐き出させましょう。これで出てくることもあります。そして、早めに病院へ行きましょう。
トイレットペーパーの芯を通るものはなんでも飲み込むことができます
小さい子供は、まだ口ものども小さいから、まさかこんなのが飲み込めるわけがないと大人から見て思うようなものまでも飲み込んでしまうことがあります。小児科の看護婦さんの話によると、トイレットペーパーの芯の中を通るものはなんでも飲み込むことができるそうです。小さなおもちゃを飲み込んだ場合も、膝の上で子供の背中をパンパン叩いて吐き出させましょう。
え!? こんな食べ物がのどにつまるの?
1歳後半くらいから2歳児にかけて、イヤイヤ期とちょうど重なるころから、子供は大人に食べさせてもらうのではなく、何でも自分で食べようとします。自分でちゃんと食べるからいいと思ってついつい目を離していると、「うえっ! うえっ!」と真っ赤な顔で涙目になって苦しそうにしていることがあります。うちの子供の場合は、子供用のちいさなパンを丸呑みしてのどにひっかかってしまいました。ちょうど2歳3か月くらいのころです。もうそろそろ大丈夫だろうと思っていた矢先のことでした。幸い、すぐ近くにわたしがいたので、背中をパンパン叩いたらすぐにパンがぽろっと出てきて、事なきを得ました。
小さなパンだけではなく、ミニトマトや大き目のブドウでも同じようなことが起こっているそうです。過去の事故報告を見ていると、保育所でミニトマトをのどに詰まらせて死亡した乳幼児がいます。小さな子供の食事中は、親はかならず食べ終わるまでそばにいましょう。
ペットボトルによる誤飲事故がとっても増えてきているそうです
小さな子供はペットボトルで遊ぶのが何故か大好きです。しかし、小さな子供をひとりで遊ばせない方がよいようです。ペットボトルのラベルによる窒息事故が多発しています。ラベルをはがして渡せばいいかといえばそうではなく、ふたを口に含んでいて歯の内側に挟まって取れなくなるという事故も多いそうです。ふたの事故は2歳半のお子さんをおばあちゃんがみているときに起こったそうです。2歳半だから、いくらなんでもこんなものを飲み込んだりしないよななどと、決めつけずに、危険な物は与えないようにした方が安全です。