何かと話題の幼保一元化ですが、具体的に何が変わるの?先生や運営に変化があるみたいだけど、今更聞けないメリットデメリットを紹介します。
保育園が幼保一元化すると発表したらママ友の反応が様々です。
待機児童の問題を解消しようと、自治体も躍起になっています。ありがたいことです。働く母は今後も増え続けるでしょうから、子どもの預け先問題は他人ごとではありません。定員割れしている二年保育の幼稚園と近所の保育園の一元化というケースもあるようです。無知な人にしたら「何が変わるの?」といった感じでしょうが、ママ友により反応が様々なことに戸惑う人も多いようです。「幼稚園教育を受けられて嬉しいわ。」という人がいる一方、「幼稚園ママとの関わりが心配・・・」という声や「幼稚園みたいに父母会が発足されたら困る。」などと言うママもいて驚く人多数です。確かに幼稚園は働く母からすると選択の余地なしですから内部事情を知らなくて当たり前なんです。
幼稚園ってお昼寝しないで帰りが早いですよね。
圧倒的な違いがお昼寝の有り無しですね。保育園児は赤ちゃん時期から保育園に通い、朝の早い子が多く、お昼寝は当たり前のものですが、幼稚園児にとっては幼稚園でお昼寝すると言う習慣はありません。そもそも幼稚園は入園時に4歳や5歳ですし、園にいる時間は5時間程度だったりするのでお昼寝は不要なわけです。保育園児と縁で過ごす時間は二倍くらい違うんですよね。生活パターンが違う子たちが一緒に過ごすわけですから、どちらかに統一するというのは不可能なわけです。保育園児は昼寝をし、幼稚園児は別室でおとなしく過ごしたり外遊びしたりで、降園時間まで過ごすと言うことが一般的なようです。
子供同士でいろいろ理解できないのでは?
幼稚園は夏休みも春休みもあるので、保育園児に比べると登園する日が圧倒的に少ないです。土曜日の行事の時は翌月曜日が振替休日になったりするわけです。もちろん保育園ではそういったことはありえないのでご心配なく。ただ、子供同士、戸惑いがあるのではないかと心配するママもいます。仲良しのお友達が長い夏休みに入ってしまい寂しがって困るということもあるようです。日常的にはお昼寝中に幼稚園児は降園し、保育園児が起きた時にいなくて○○ちゃんがいないーと泣く子もいるでしょう。それだけ精神的に発達し、いろいろと分かってきている年頃なので最初は気になりますが、5月にも鳴れば慣れてしまいお友達同士で理解し始めます。大人が心配するほど子供同士は複雑には捉えていません。「○○ちゃんは幼稚園組だからお休みだったんだねー。」程度に説明してあげましょう。
メリットとして挙げられることの一番はお勉強的要素でしょうか。
幼稚園は文部科学省の管轄で保育園は厚生労働省の管轄と言う部分から察するように根本が違うのです。昔から保育園から小学校に上がるとお勉強や座って集中することが劣っていてついていけないなどと言われますが、最近では保育園も読み書きしたりしますので、さほど心配はないと言われています。ですが、保育園はあくまでも子供の安全を保ちつつ健やかに過ごすという保育を担う場なので、教育的要素の年間目標などは保育園のさじ加減なわけです。その点、幼稚園は教育目標も掲げ小学校入学の準備期間として生活します。そういった要素を保育園児が受けられるのはメリットですし、小学校へ入学するにあたっての不安が軽減されるわけです。
教材や道具の費用負担があります。
保育園は保育費が所得により決まり月々の引き落としなど、他に追加費用がかかるということは殆どありません。保育園でも父母会などがある園は運用費などの会費が徴収されることもありますが、幼稚園は基本的に父母会というものは当たり前ですし、教材などは実費負担です。園の帽子やスモックなど購入する必要があったり、クレヨンやお道具箱などお揃いの物を一括購入するケースが大半です。新規で幼稚園児として入園してくる子がいますし、メリットのための必要経費だと割り切りましょう。