ジュニアNISA(ニーサ)って知ってますか?仕組みと特徴解説します

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最近の株価上昇に影響されてか、女性誌でも投資をテーマにした記事をよく見かけます。さらに育児雑誌では、投資と一緒に「ジュニアNISA」の文字。投資なんてよく分からない、なんだか良さげだけど一体なんのこと……?と思っているそこのアナタ! 勉強するなら、制度が始まる前の今のうちですよ~☆ ここでは簡単に、ジュニアNISAの仕組みや特徴をご紹介していきたいと思います。



NISA(ニーサ)ってなに?

NISAとは、2014年から始まった「少額投資非課税制度」のことです。
銀行や証券会社などにNISA口座を開設し、その口座内で取引した株や投資信託は、利益が出ても税金がかかりませんよ、というものなんです。(通常の特定・一般口座の場合は20.315%の税金がかかるんですよ)
ただし上限があって、年間で100万円、最大500万円の投資額に対して最長5年間の期間となります。対象は日本国内に住む20歳以上の方、1人1口座のみとなっています。

じゃあ、ジュニアNISAは?

こちらは0歳~19歳までの未成年者名義の口座に限り、2023年までの8年間は年間80万円までが非課税となる予定です。お金を出すのは親や祖父母でしょうし、そのお金を親が代理で管理することになりますが、名義人が18歳になるまでは引き出すことができません。あくまでも「教育資金」が目的とされたNISAだからなんですね。2016年4月よりスタートする予定なので、現在、各証券会社などがこぞって口座開設等のキャンペーンを行っているようです。

どんなふうに使うの?

上にも書きましたが、あくまでも口座は子ども名義で、子供のお金ということになります。しかし実質上は、子供の教育費に充てるための資金として、両親や祖父母が子供や孫のためにお金を積立投資する、という形になるでしょう。子育てで一番お金がかかる時期はやはり「大学進学時期」ですので、そのためのお金を投資で準備するように税制面からサポートする、というのがこの制度の趣旨と考えられます。しかし、そこはあくまでも投資。大きな利益もあれば、元本割れするおそれもあるといったリスクをきちんと理解した上で、使用するのがいいと思います。

注意することは?

もし、別の形で子どもや孫に贈与しているような場合、ジュニアNISAの拠出額も同じ贈与のくくりですので注意が必要です。たとえば50万円のお金(現金)を贈与した上で、ジュアNISAに80万円を出した場合、合計で130万円の贈与となり、基礎控除の110万円を超過した20万円には、贈与税がかかってしまいます。また、18歳未満だとお金を引き出せないので、あまり早い時から始めると資金が固定化されてしまう恐れがあります。今のところ期間が8年間という制限もありますので、利用する際は慎重に検討を重ねる必要がありそうです。

子どもにも「お金の教育」を

日本は、先進国の中でもお金に対する教育が遅れていると言われています。投資、というとギャンブルや危険といった悪いイメージが先行して、正しい知識がいきわたっていないのも事実です。ジュニアNISAはあくまでも「子どものお金」を運用するわけですから、子どもと「どんな投資をするのか?」ということを話し合いながら、一緒にお金について考える良い機会になるのではないでしょうか。小学生なら、金利や利回りを交えながらお金そのものについて。中高生であれば経済や企業、投資について一緒に考えながら、ぜひお金についての理解を深めていただきたいと思います。

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