かわいい子には家事をさせよ!? 男の子を成長させるお手伝い

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男親は娘に、女親は息子に甘い、といわれます。
父親が娘に甘いのはよく聞く話ですが、母親も息子にはつい大事に大事にと手をかけすぎてしまう傾向がありますね。

特に、女の子なら母親にならって自然と身につけたり習ったりする家事を「あなたは勉強だけしていればいいから」とさせない母親は今でももしかしたら多いかもしれません。

でも実は、男の子に家事の手伝いをさせているといいことがいっぱいあるってご存知でしたか?
男の子を成長させるために、家事のススメをご紹介します。



男の子に将来必要な力は「家事力」

成長してから就職、仕事、結婚へと積極的に社会に参加していける男子は、小学生のうちから家事のお手伝いをしていたという共通点が多いのだそうです。
女性にとってもいまや結婚相手に望む条件の上位に上がるのが「家事・育児を分担してくれる人」「料理好きの人」です。
「家事をよくこなす旦那さま」の希少価値をいちばんよくわかっているのは本当はおかあさん。
だったらかわいい息子のためにも自分のためにも家事を教えないテはありません。

「家事力」を育てるにはお手伝いをさせよう

家事といっても最初から「料理を手伝って」とか片付けもまともにできないのに「お掃除をして」というのはもちろん無理な話です。
まずは“自分の身のまわりのことは自分でやれるようになる”をめざしましょう。

子供の小さいうちなら“着替えや脱いだものをたたむ”ことや“出かけるときに自分で上着を着てくつをはく”など。その年齢にあった生活習慣を自分の意思でちゃんとできるようにしていきます。

自分のことを自分でできる子供には、どんなことでも“自分の意思できちんとやる習慣”が自然と身に付くものです。そうするとその力が勉強を始めたときに大いに役に立ちます。

お手伝い習慣は小学校に上がる前がポイント

お手伝いをスタートさせるのは、もちろんいつからでも遅すぎることはありません。
ですが、できれば親の言うことを素直に受け入れる5歳ごろまでにお手伝いの習慣をつけておくとお互いにラクです。

男の子は4~5歳ごろなんでも自分でやりたがる時期があります。
そういう時期に「みんなの分のおはしをならべてね」「お料理運べるかな」と挑戦させるようにしていくといいですね。できたらおおげさに喜んであげるとどんどん自信と意欲が高まります。

家事のお手伝いで育つ力

①フットワーク力
お手伝いを通して身に付くことのひとつは、体をこまごまと動かすことです。
食べた食器をお流しに運ぶ、自分のお茶碗を洗う、ゴミを出す、など日常のことが普通にできるようになると体を動かすのを面倒がる大人になりません。

②役割を果たす力
与えられた役割をしっかりとこなせるようになることで「自分は役に立つ存在だ」という自信と喜びが育ちます。逆にそれができなかったときに家族に迷惑が及ぶこともわかるようになります。社会に出ても、結婚しても分担された自分の役割をきちんと果たして喜びとしていける力を培います。

③勉強の効率を上げる力
家事というのは毎日の仕事です。主婦にはよくわかりきったことですが決して楽しいものではなく、料理や洗濯、お掃除などカゼを引いていても熱があっても家族のために、生活のためにこなさなければならないことです。

そういうイヤだけれどもしなければならない仕事をする中で、男の子は女性よりも合理的に無駄をはぶいて効率よく家事を終わらせる術を考えるようになります。そうした力が勉強をする際にも「今日は何時までに終わらせよう」とか「ここまでやろう」と効率のよい勉強の仕方を考える力へとつながっていきます。

男の子にお手伝いを続けさせるコツ

「子供に手伝わせるとかえって面倒だし、自分でやったほうが早いので頼まない」というおかあさんも多いことでしょう。でもそこはぐっと辛抱してお手伝いする力を育みましょう。

1.失敗を前提に、
2.失敗しても怒らないで、
3.失敗した場合は片付け方を教えるように、
4.後でこっそりやり直しても子供には言わないようにして
お手伝いを習慣化させましょう。

男の子はお母さんが大好き。そのお母さんに褒められたらそれはもう嬉しくなります。
男の子に限らず、「文句を言わない」&「褒める」はあらゆる男性に効果があります。夫でも父親でも職場でも。男性は「褒める」「おだてる」「もちあげる」でぐんとやる気がでる生き物なのです。

難しいことに挑戦するのも男の子のいいところです。お手伝いが身についたらお弁当を作らせてみる、決まった日に料理を作ってもらうようにする、などチャレンジさせてみるのもいいでしょう。
難しいことをやれたときにおおいに褒めましょう。家事と褒めるをセットにすることを忘れずに。

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