最近はライフスタイルも様々で、寝る時間が遅い子供が増えてきました。
しかし子供の体、そして脳の発達に睡眠はとても重要なことです。
子供の成長と睡眠がどのように関係するか、またどんな影響をもたらすのかまとめてみました。
子供の睡眠~カラダ
人間は寝ているときに成長ホルモンが分泌するようになっています。
このホルモンは名前のとおり、成長を促すために重要なホルモンです。
このホルモンが分泌することで、骨を強化し身長を伸ばしたり、筋肉を育てたりといった働きがあります。
また昼間使った筋肉の疲労を回復させる働きがあります。
疲労回復がうまくいかないと、体は慢性的に疲れを感じ免疫力が低下していきます。
体全体の修復・再生・強化に、睡眠はとても重要な役割なのです。
子供の睡眠~脳
睡眠は子供の脳の発育にもよい影響を与えます。
子供の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠が短い間隔で繰り返されています。
脳の発育はこのレム睡眠(浅い眠り)の時に起こります。
一日の出来事や思考を頭の中で理解・整理しまとめていく働きをしていきます。
短い間隔で行われるため、子供の睡眠時間が長いほうがよりその働きを助けることができます。
また、記憶をつかさどると言われている、脳の海馬の大きさが睡眠をしっかりとっている子の方が大きく発達していることがわかっています。
子供の睡眠時間
子供の睡眠は早起き・早寝を心がけるようにしましょう。
子供の年齢によって必要な睡眠時間は変わっていきます。
新生児は10時間~18時間・乳幼児期は10時間~14時間・小学校に上がる頃でも10時間~11時間は必要になります。
また成長ホルモンが一番分泌されるという時間が22時~翌2時の間です。
この時間はゴールデンタイムと呼ばれ、子供のみならず大人でも成長や疲労回復に最も適した時間になります。
また睡眠後2~3時間後が一番ホルモン分泌が活発になるので、ゴールデンタイムに一番分泌するように寝るのであれば、遅くても9時までには就寝しておきたいもです。
早く就寝することにより、次の日の朝はすっきりと目覚めることができます。そして早く起きることで、寝る時間が早くなる。
こうして生活のリズムを整えていくことも大切です。
良質な睡眠のための環境づくり
部屋の照明が付いていたり、テレビが付きっ放しだったりする部屋は、子供の睡眠環境には適していません。
明るさや音に反応しなかなか睡眠状態に入るのは難しいことです。
寝る時はしっかりとカーテンを閉め、部屋を暗くし、静かな環境を作るようにしましょう。
そうすることで子供の脳は安定し、自然に眠りに付くことができます。
そして朝は太陽の自然光で目覚めるようにしてあげると、体内時計が整っていきます。
睡眠不足による影響
子供の夜型化や親の習慣による遅寝は子供の成長に悪影響を与えます。
睡眠不足は成長の遅れ・体調不良・慢性疲労・倦怠感などの原因になり、翌日の生活に支障をきたしてしまいます。
精神面でもイライラしたり乱暴になったりと情緒の乱れが生じてきます。
最近は睡眠不足の影響で、小さな子供でも肥満や高血圧などの生活習慣病になることがあります。
生活習慣を整えて、良質な睡眠をとるように心がけましょう。