すりおろすテクは初期から中期にかけて活躍するテクニックです。そのやり方も様々ですので、是非活用しましょう。何種類かテクを紹介しますので、時間短縮のためにも大いに活用しましょう。
①生の状態ですりおろす
野菜や果物は煮てしまうとやわらかくなってすりおろしにくいので、加熱前の状態ですります。小さいとすりおろしにくいので、材料を大きく切り、断面をおろし器に直角にあて、すりおろすようにしましょう。
●メニュー例:鮭の大根おろし煮(中期)
材料:大根 適宜 鮭の切り身 1/5切れ だし汁 大さじ3
①大根は手に持ちやすい長さに輪切りし、皮をむいてすりおろし、大さじ1を用意する。
②鮭はゆでて、骨と皮を取り除く。
③②をフォークでこまかくほぐす。
④鍋にだし汁と①を入れて煮立て、③を加えてひと煮する。
※鮭は骨の少ない部分を選ぶと使いやすい。
※魚のぱさつきを大根おろしがカバーします。
②冷凍したものをすりおろす
コチコチに凍らせた食材を、すりおろしてこまかくする方法があります。冷凍してすりおろしたほうが、手でちぎるより細かく出来るパンは、その代表ですね。また、筆者はすじを取った鶏のささみをそのまま冷凍して使ったりしました。
コツとして、冷凍したものは解け始めるとすりおろせなくなってしまうので、コチコチに凍ったかたいうちにすばやくおろしましょう。
●メニュー例:ピーチパンがゆ(初期)
材料:食パン(8枚切り)1/5枚 ベビーフード「ピーチ果汁」1/2袋 湯 大さじ2
①食パンは耳を取り除いて冷凍しておく。
②凍った①をおろし器でてばやくすりおろす。
③ベビーフード「ピーチ果汁」を湯でといておく。
④③を器に入れて②を加え、電子レンジで数秒くらい加熱し、さめたらいただく。
※冷凍したパンは解けやすくやわらかくなりやすいので手早く行う。
※いつものパンがゆを果汁でアレンジしました。ベビーフードの活用法としてもいいですね。
③乾物をすりおろす
麩や高野豆腐、干ししいたけなどの乾物にも、すりおろしテクが活用できます。もどさずかたいまますりおろし、粉状にして使うのは離乳食ならではのテクニックです。扱いづらいと思われがちな乾物手軽に与えられます。
●メニュー例:お麩入りクタクタうどん(中期)
材料:うどん(乾) 15g かぶの葉(葉先) 少々 麩 小1個 だし汁 1/2カップ にんじん(すりおろしたもの) 小さじ1 かぶ(すりおろしたもの) 小さじ1
①うどんはやわらかくゆでて、水でよく洗い、包丁でこまかく刻む。
②かぶの葉はゆでてみじん切りにする。麩はすりおろしてこまかくする。
③鍋にだし汁を入れ、①、②、にんじん、かぶを入れて煮る
※お麩で栄養アップです。
応用テク1:おろし器を選ぼう
おろし器には離乳食用のものや薬味用のものなど、いろいろなタイプがあり、それによってすりおろしたあとのなめらかさが違います。目の粗いものでは、食材のかけらがおろし器の目から抜け落ち、ツブツブが混ざった状態になります。目の細かいおろし器では水分が多くなります。
できれば離乳食用のおろし器をつかい、大人用と区別して使うようにしましょう。
応用テク2:後期以降の乾物の使い方
乾物は、指やすりこ木を使って簡単に砕くことができます。離乳食の後期になれば、粒があっても大丈夫になるので、水で戻す前に砕いてから調理しても良いですね。
だだし、水で戻すと膨らむので、つぶす分量に気をつけましょう。
上手におろすテクを使って美味しい離乳食を作りましょう。