赤ちゃんは自分のことが一番不思議?

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生後2か月半くらいから三か月半にかけて、赤ちゃんが顔をあげて、じっと自分の手を見つけている、そんな光景を見ることがあると思います。

自分の体の真ん中に、手を持ってきて眺める。

これは、赤ちゃんの体が自由に動かせる準備が、整ってきたということなのです。



赤ちゃんの手や足は玩具になる

赤ちゃんは、自分の手をジーと見つめて、それを確かめるかのように舐めます。
赤ちゃんの時は、体の中で口が一番敏感な場所なので、目で見るよりもお口の中で確認した方が、舐めた感触から形や、固さが脳に伝わって、赤ちゃんの中で段々と、これは自分の手なんだと言う認識が出来るようになるのです。
そして、イメージが広がって、この手は自由に動かすことが出来るんだと分かるようになります。
赤ちゃんは自分の手や足を玩具にして、体のイメージをつかんでいます。

ハンドリガード

このように、じっと見つめたり、舐めたりして手を確認する行為を「ハンドリガード」といいます。
リガード(regard)は、英語でじっと見ると言う意味です。
手だけではなくて、自分の足を眺めたりする「フッドリガード」をする赤ちゃんもいます。
視覚や触覚がきちんと発達して来た証拠ですね。

自分発見の第一歩

成長すれば、自分の手の存在くらいは確認しなくても出来るのですが、赤ちゃんにはそれが「手」であることも「自分の体の一部」であることも、最初は分かっていません。
生後3か月過ぎた頃、これはなんだ?と思って眺めたり、舐めたりして、ようやく自分の手だと気付くのです。
自分発見の第一歩になります。

赤ちゃんは鏡が大好き

赤ちゃんは、自分の体については、ハンドリガードやフッドリガード、姿勢の変化や、触覚の情報によって、大体の位置や形や、どんな風に動くかなどを覚えていきます。
では、顔はどうなのでしょうか?
大人なら鏡でチェックしますが、赤ちゃんも鏡は大好きです。
手を動かせば、向こうも動くし、どこかで見たようなお部屋の一部も写っています。
触ったり、叩いたり、鏡の後ろ側をさわったり、とっても不思議そうです。
そんな赤ちゃんの様子を見ているのも、親として幸せな時間ですね。

鏡の中の自分

鏡の中に写った存在が自分であると、はっきり認識するのは、1歳半~2歳くらいと言われています。
こうして、赤ちゃんにとって、鏡は外見の自分を知る手掛かりになります。
しかし、内面についてはどうなのでしょうか?
内面的な自己確認については、色々な意見があり一概には言えませんが、親ならば誰でも、将来子供が、自分の事が大好きだと言える子に育ってほしいと願っているのではないでしょうか?

子供の自信は、親から愛された記憶が育ててくれると聞いたことがあります。
その為には、適度に子供を甘やかせてあげて、いつでも私たちが、子供の味方であることを、伝えていけたらいいのではないかと考えています。

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