まさに満身創痍!産後の体の変化

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出産を迎えるにあたり、周りからよく言われるのは「とにかく陣痛は痛い!」ということ。
しかし、よくできたもので、陣痛の痛みはなぜかすぐに忘れてしまいます。

しかし、本当につらいのは、出産のあとの体の変化に伴う不調。出産直後はまるで交通事故に遭ったときと同じくらいのダメージがある、と聞いたことがありますが、本当にその通り、まさに満身創痍です。

どんな症状が現れるのか、主な症状を確認します。



産後の傷の痛み

お産を早く進める&裂けるのを防ぐために、出口付近をはさみで切る「会陰切開」の傷、会陰切開をしなかった場合でも多少は裂けてできる傷、など、出産時はほとんどの人が赤ちゃんが出てくる部分に傷ができます。
出産後にはもちろん縫合しますので、痛みます。しかも、場所が場所なだけに、座る・動かすたびに痛んでしまいます。

関節の痛み

産後はホルモンのバランスからか、まるで油の切れた機械のように関節という関節がきしむことがあります。
本当に「きしんで痛い」としか言いようの無い、独特の痛みだとか。
体がなめらかに動かないのです。

産後数か月経って、生理が再開されると、それまであった関節の痛みがなくなります。普段来るのが当たり前、むしろ面倒と思っていた生理が、体内のホルモンを正常に保ってくれていたのです。

腰、膝の痛み

関節の中でも、腰と膝は特に痛みます。腰痛は出産に伴う骨盤のゆがみと言われています。それでも授乳をするときや、赤ちゃんをあやすために抱っこしなければならずつらいです。お年寄りが、腰や膝が痛い、と言っているのはまさにこういうことなんだ!と納得してしまいます。
もちろん、歩き方や動作はお年寄りそのもの…。

手首の痛み(腱鞘炎)

産後の手首の痛みはかなりポピュラーなものらしいです。生まれたばかりの赤ちゃんはとっても小さくて軽いのですが、毎日毎日何度も何度も抱っこするとなると、さすがに手首が悲鳴をあげます。
里帰りをしていて他にも家族がいる場合など、代わってもらえるときはなるべく代わりに抱っこしてもらって手首を休めるようにしましょう。もちろん、重い物を持ったり抱っこ以外でも手首を使うようなことはなるべく避け、痛みを悪化させて腱鞘炎にしないよう心がけます。

あまりにも痛みがつらいときは、寝る時に湿布を手首に巻いてみましょう。個人差はありますが、効果があります。

おわりに

「出産が終わったら、赤ちゃんを抱っこして笑顔でピースした写真が撮りたい〜」などと能天気なことを考えている方は多いと思います。
しかし、産後すぐは分娩室から自分の部屋まで歩いて帰ることができず、車椅子での移動しなければならないほど体はダメージを受けています。陣痛時間が短かろうが長かろうが、それでも、です。

これから出産を迎えるに当たって、どうしても意識は陣痛の方に行きがちですが、その後の体の変化に備えて、ケアするためのグッズの準備や心の準備をおくことも大事なことだと思います。

これから出産を迎えられる奥様を持つ男性の方にも、ぜひ参考にしていただけたら、と思います。

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