兄弟喧嘩の上手な手助けポイント5選

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きょうだいげんかは、遠慮なくできる分、トラブルを乗り越えることを学ぶ良い機会です。「けんかをやめなさい!」「どっちも悪い!」と、怒鳴り散らすだけでは、親の剣幕に圧倒されて、けんかが一時休戦になるだけで、トラブル解決にも、子どもたちの学習にもつながりません。親の役目は子どもたち自身でけんかを解決できるようにサポートすることです。考え方や解決方法を提案してあげれば、次の機会への学びにつながります。



子どもに話す機会を与える

子どもが興奮しているなら、まずは落ち着くのを待ちましょう子どもの気持ちが落ち着いたら、「どうしてこうなってしまったの?」「どんな気持ちだったのか教えて?」と、けんかのいきさつやそれぞれの子どもの気持ちを聴いてあげましょう。
ここで大切なことは、親は中立の立場で話を聴いてあげるということです。
両者の言い分を十分に聞き、言葉を復唱してあげることで、子どもは自分の気持ちを整理することができます。そうすることで気持ちも落ち着き、お互いの気持ちに折り合いをつけることができるようになっていきます。
ここで親がどちらかの味方をしてしまったりすると、子どもは傷つききょうだいげんかを悪化させてしまうので十分注意してください。

思いに共感する

子どもが自分の思いを話したら、「そう思ったんだね」と共感して、まずは受け止めてあげましょう。受け止めてもらった後なら、落ち着いて話し合うこともできるし、受け止めてもらえたことで、気持ちを言葉で上手に表現できるようになります。気持ちを言葉で伝えられるということは、トラブルを乗り越える大きな力になります。

トラブル解決の方法を考えてもらう

どちらが正しくてどちらが間違っているかという話し合いはあまり役に立ちません。子どもたちを追及することが目的ではなく、お互いに納得のできる方法を見つけるための手助けが必要です。
「○○ちゃんはこうしたい。△△くんはこうしたくない。このままだと、どっちも遊べなくなっちゃうね。どうしたらいいと思う?」などと、落ち着いた口調で子どもに尋ねて、子ども自身に考えてもらいましょう。
お互いの気持ちを復唱しながら、交互に質問を投げかけてあげましょう。

話し合いを上手に導く

どちらの気持ちも尊重するような言葉をかけてあげたり、不適切な言動は注意したり、話し合いがスムーズに進むのを助けてあげましょう。
順番や、じゃんけんなどの方法を提案するのもいい方法です。自分が悪かったと思っているときには、謝るように励ましてあげましょう。
なかなかケンカの折り合いがつかないと、親としては少しイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、「~しなさい!」など命令してケンカを終わらせてしまうと、子ども自身がケンカを終わらせたことにはなりません。大切なのは、子ども自身でお互いの気持ちを受け入れてケンカを終わらせるようにすることです。

できたことはしっかりと誉める

納得のいく解決を見いだせたり、仲直りできたなら、「よくやったね」「きちんと話し合いで解決できて、とても嬉しいよ」と伝えて誉めてあげましょう。最初からうまくいかなくても、自分の気持ちを少し言葉で話せた、少し譲れたなど、一生懸命やろうとしているところを見つけて褒めてあげましょう。

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