妊娠初期には、『葉酸』を多く摂るようにというのを聞いたことはありませんか?
妊婦向け雑誌にもよく書かれていますよね。
でも、そもそもどうして葉酸が妊娠初期には必要なんでしょう?
葉酸が多く含まれる食品などと合わせてご説明します。
そもそも葉酸って?
葉酸は、水溶性のビタミンB群の一種です。
2000年に厚生省から妊娠可能なすべての女性に対して葉酸を摂取するよう呼びかけがありました。
というのも、赤ちゃんの先天異常のうち、二分脊椎などの神経管閉鎖障害については葉酸を摂取することにより、発症リスクを軽減できることがわかったからです。
特に妊娠3ヶ月くらいまでに葉酸をきちんと摂取すると、発症リスクを抑えることができます。
ただし一日に摂取してよい葉酸には上限があり、毎日適度に摂取することが必要です。
不足するとどうなる?
葉酸が不足すると、先述の通り赤ちゃんが神経管閉鎖障害になるリスクが高まります。
主に先天性の脳や脊椎の癒合不全のことをいいます。
また、脳に腫瘤のある脳瘤や、脳の発育ができない無脳症なども含まれます。
葉酸には造血作用があることから、妊婦さんや赤ちゃんの貧血予防にもなります。
妊娠すると貧血になりやすいので、この点でも葉酸が必要不可欠ということがわかりますね。
妊娠前から意識して摂りましょう
葉酸が必要なのは、妊娠3ヶ月頃まで。
ですが、妊娠に気づいた時にはもう3ヶ月を過ぎていた…という人も珍しくありません。
つまり、妊娠に気づいた時点で葉酸を摂取しても、もう手遅れという可能性があります。
そのため、妊娠前から葉酸を意識して摂ることが必要になります。
妊活を始める時や、いつ妊娠してもおかしくない生活をしている場合は葉酸をしっかり摂るようにしましょう。
葉酸が多く含まれる食べ物
葉酸は緑黄色野菜や豆類、果物類に多く含まれています。
葉酸は水溶性ビタミンですから、野菜から摂る場合はスープなどにして煮汁ごと摂取するようにしましょう。
1日3回の食事から、バランスよく摂取することが望ましいです。
朝果物をたくさん食べたから大丈夫!ではなく、3食バランスよく摂るようにしましょう。
また、葉酸だけではなく、他の栄養素もバランスよく摂るように心がけてくださいね。
サプリを取り入れるのもOK
緑黄色野菜が苦手だったり、食生活だけで葉酸を摂れているか自信がない場合はサプリを取り入れましょう。
美味しく食べられるタブレットタイプであれば、嫌になることなく続けられますね。
鉄分が一緒に含まれていることが多いので、貧血対策にもなります。
ただし、葉酸は1日1mg以上摂取するべきではありません。
サプリは用量を守って服用してくださいね。