赤ちゃんは、寝て起きて笑って泣いて、の毎日を過ごしているうちにすぐに大きくなります。あっという間に半年、6カ月検診の時期を迎えます。そのころになると、少しずつ離乳食も始まりますし、乳歯も生え始めます。離乳食も中期から後期、少し粒の残ったものでも食べられるようになってきます。乳歯は、個人差もありますが9カ月頃になると、まず下の前歯から顔を出し始めます。少しかゆがったりしますので、するめや昆布など、おしゃぶりがわりに与えておくと機嫌がいいですよ。歯が生え始めると、いよいよ歯みがき。歯ブラシ選びのポイント、楽しい歯みがきタイムにするコツなどを紹介します。
歯ブラシ選び
歯が生え始めると、さあ歯ブラシさがしです。赤ちゃん本舗や西松屋、イオンやドラッグストアにも赤ちゃん用の歯ブラシがいっぱい。選ぶのにも困っちゃいますね。
そこでアドバイス、といったおおげさなものではないのですが、メーカーさんが月齢に合わせたものを販売していますが、いちいちあわせることはありませんよ。これで少しは安心ですね。
毛が柔らかいもの、ヘッド部分が小さいもの、そして柄(持ち手)がなるべく短いものを選んでみてください。
おそらく永久歯が生えてくる6歳7歳くらいまでは、この3つがポイントです。毛が柔らかいものは、歯ぐきを傷つけませんし、なによりも、丁寧に生え始めの歯をブラッシングできます。ヘッドが小さいものは少し頼りがいはありませんが、赤ちゃん、幼児の口は小さいので十分。ゆっくりと口の中で動かすことができますよ。
習慣になるのが一番。最初はマネごとでも。
口の中に「歯ブラシ」という異物が、いきなり飛び気温でびっくりする赤ちゃん。それもそうですね、それまでママのおっぱいや、離乳食のスプーンくらいしか口には入ってきませんでしたから。
ほとんどの赤ちゃんが、歯みがきタイムを嫌がります。そして大きくなってからも歯みがきが嫌い、習慣づかないお子さんもいらっしゃいます。
そこでママと赤ちゃんの楽しいブラッシングタイムへのアドバイスです。
それは、歯ブラシをおもちゃのように遊び道具にしてしまうこと。赤ちゃんは、何でもなめます。口の中に入れたがります。
歯ブラシをおでこやほっぺにチョイと当てたり、ブラシの毛先で腕をコチョコチョしたり。
そんな遊びのなかで、お口に入れることへの抵抗感をやわらげてくださいね。
ただし、ママの口の中は厳禁! ミュータンス菌(虫歯菌)がいっぱいです。
歯磨き粉は基本つかわないで
スーパーやドラッグストアに行くと、子供用の歯磨き粉がいっぱい売られています。でも大丈夫、乳歯のうちは歯磨き粉を使わなくて、歯ブラシだけで十分に汚れが落ちます。
それに、子供の唾液は粘性が弱いので、食事後のぶくぶくやうがいだけで、食べ物の残りかすを流すことができるんですね。
逆に、味がついた歯磨き粉は、体にもあまりよくないそうです。わが家は食品添加物や人工甘味料を極力控えていましたので、歯磨き粉も6歳になるまで使いませんでした。
フッ素配合は、歯を丈夫にする、再石灰化に効果があるようですが、乳歯のうちは、丁寧なブラッシングで十分のようです。
虫歯関係の絵本はいかが?
歯みがきを嫌がるお子さん。では、絵本で歯みがきをお勉強してもらいましょう。
ただし、歯みがきしないと虫歯になったちゃうよ、という声かけはやめましょう。子供を脅して、子供が意思も持たないのにイヤイヤさせられる、という感情は、積極的で自発的な子供ではなく、いわれたことを言われたままに、消極的なお子さんになってしまいます。
わが家も下の娘は、どうしても言われるまで行動を起こせない、おっとりした性格なのは、ママに余裕がなく、脅しながら、またご褒美で釣りながらの行動が多かったと反省しています。
それで、絵本で歯みがきの大切さを子供と一緒に学ぶときには、脅すのではなく、バイキンマンとたたかおう、という意気込みが大事かな? 「はははのはなし」(福音館書店)がおススメです。
あせらずゆっくり。虫歯予防のうがいとともに
乳歯はどうせ生え変わるから・・・ なんて思ってはいけません。乳歯の虫歯は永久歯にも関係します。永久歯は、赤ちゃんが生まれたら、歯の元になる部分ができ始めてくるそうです。
ですので乳歯も虫歯にさせないでください。だからといって、神経質に嫌がる子供の口を開いて、泣きながら歯みがきタイムというのもつらいですし、赤ちゃんやお子さんにとっても苦痛な思い出ばかりになってしまいます。
赤ちゃんや小さなお子さんの食事は、砂糖や脂肪分も少なめです。お野菜やお魚中心で、咀嚼(噛む作業)が多い繊維質のおかずを中心に、食事後のブクブクやうがいを大切にしましょう。
口の中をさっぱりする楽しさを感じるのが赤ちゃんにとって一番大事。
その後、子供の食後の習慣として、3・3・3(1日3回、3分以内に、3分以上のブラッシング)の習慣をつけていったらいかがでしょうか。