米アレルギーとはあまり聞きなれないアレルギーですが、最近徐々に増えてきています。
日本人の主食「米」がどのように作用し、アレルギーを起こすのでしょうか。
またアレルギーを引き起こしたときの対処法などをまとめてみました。
米アレルギーとは
アレルギー症状が体にあらわれる原因は、体に異物が入ったときに体を守ろうと、異物を排出しようとする働きがあります。
この体を守るための免疫反応は重要な働きですが、ある食品やほこり・花粉など、体に害のないものに対して過剰に反応してしまうことがあります。この体を守ろうとする働きにより、逆に健康をおびやかしてしまうのです。
そしてアレルギー反応を引き起こすことになる原因をアレルゲンといいます。
このアレルギーの原因は主にたんぱく質が関係していると言われています。
その事から、米の中のたんぱく質に体が反応し、アレルギー症状を引き起こしているようです。
米は日本の主食であり、よく食します。
赤ちゃんの離乳食としても多く用いられるので、その時に発症することもあるようです。
米アレルギーの症状
アレルギー症状は年齢やアレルギーの重症度で違いが出てきます。
かゆみ・鼻水・皮膚のハレ・赤みなどもありますが、乳幼児期だと下痢やアトピーといった皮膚疾患になることもあります。
年を重ねるにつれ、ぜんそく・アレルギー性鼻炎などということがあります。
米アレルギーとはあまり聞きなれないですが、一日の体の不調が朝食で食べた米だったという可能性もあるのです。
米アレルギーと気付かずに、毎食米を食べていたということもあるのです。
米アレルギーが増加した理由
最近米アレルギーを発症する人が多くなった原因としては、米の品種改良や使用している農薬が関係していると言われています。
米にはうるち米ともち米とがあり、一般に食す方がうるち米です。
しかし、もち米のモチモチ感をうるち米にプラスしようと、品種改良を重ねることで、うるち米の中のもち米成分がアレルゲンとなってしまっているようです。
また日本の食生活もずいぶんと変化していることも原因のひとつです。
日本の食卓も洋食が多くなり、今までは食べていなかった成分や食品をとるようになりました。食の欧米化により体のバランスや腸内環境も変わってきたと言われています。
米アレルギーの治療
まずは病院を受診しましょう。
そこで毎日の飲み薬や、体のスキンケアを処方されることになります。
病院によっては漢方を処方するところもあるようです。
食生活でも、米を除去するように指導をされます。
今まで食べていた米を除去するのは、精神的にも負担になるかと思いますが、アレルギー症状を抑えるにはアレルゲンを取り除くのが一番の予防になりますので、除去するようにしましょう。
アレルギー治療は、すぐに治療効果が期待できるものではありません。
長い期間で体質を改善していく必要があります。
米の除去
アレルギーの重症度にもよりますが、米の品種を変更することでアレルギー症状が軽減することもあります。
米を食べられないというのは、かなりのストレスを伴うのでアレルギーが出にくい品種を探すのも有効な除去の仕方です。
またおせんべいやあられなどの米菓も除去の対象になることを忘れないようにしましょう。
スナック菓子にも米由来のものが入っていることがあるので注意しましょう。