子育てはその時代や状況により日々変化しています。
100年前の子育てが今通用することはごくわずか。よく祖父母に「昔はそんな子育てしなかったわよ」と言われるようなことでも、今では当たり前の事が多々あります。
そんな中で今回はここ最近の研究で明らかになった最新の子育て結果を5つご紹介します。
母親が幸せだと子供も幸せ
イギリスで4万世帯の10~15歳の子供を対象にしたアンケート調査で明らかになりました。
母親が幸せだと75%の子供は幸せであった。
0歳~4歳くらいまでは、母親の役割が特に重要です。
母親の世話なくして生きていけない赤ちゃんは、母親が幸せだと自分も幸せに感じるようになるんだとか。
この傾向が10~15歳くらいまで続くと言うのです。
育児中は忙しくついついイライラしがちですが、子供の為にも母親がたまには息抜きをして幸せになりましょう。
ちなみに母親が不幸だと、半分の子供は不幸だと思う結果に。
父親が幸せでも不幸せでも、子供の幸せ、不幸せにはあまり影響しないんですって。
やっぱり側にいる人が子供に与える影響は大きいようです。
褒めすぎ育児はNG
子供を誉め過ぎて育てると、ナルシスティックな性格になる可能性が高くなる。
このことが、米国オクラホマ州立大学の最近の調査研究によって分かりました。
同大学の研究チームは、7才〜10才の子供565人とその親を、1年半かけて調査した。
調査の内容は、研究者が子供と親のもとに4回訪れ、心理テストや性格診断テスト、子育てに関する聞き取りなどを行なうというもの。
その結果「我が子は他の子よりも優れている」と思っている親に育てられた子は、ナルシズム(自己愛的性格)の傾向が強く表れる。
調査を行なった一人である伝達心理学の教授は、海外ニュースメディアの取材を受けて次のように説明している。
「他の子よりも優れている、と親に言われれば、子供はそれを頭から信じて育ちます。そうすると、心理学でいうナルシスティックな性格になります。これは、将来子供が社会に適応していく上で問題になるでしょう」
「子育てには、自尊心(self-esteem)を養うことが大事と言われますが、ナルシズム(自己愛/自己陶酔)と自尊心は違うものです。子供を過剰に評価し過ぎると、自尊心はかえって低くなり、ナルシズムの傾向が強くなるという結果が出ています。
もちろん子供を褒める事は子育てにとってとても大切なことです。
ですがなんでも過ぎてはだめだと言うことですね。
子供が失敗したり悪いことをしたらきちんと見つめてあげましょう。
何でも出来る父親は、息子にとって危険
息子は父親を精神的に乗り越えて大人になる。
スポーツも出来る、勉強も教えられる、社交性もある完璧な父親は、息子にとって乗り越えられない壁になってしまうんだとか。
その結果、思春期に壁にぶつかり悩むことが多くなってしまいます。
完璧な父親は直接息子に愛情を注ぐより、母親を通して注ぐなど、後方支援すると良い。
確かに身近に完璧は人がいると劣等感を抱きますね。それが同性ならなおさら。あまりにも完璧な父親は自分のミスやできないところもあえて子供に見せるのもいいのかもしれません。
そしてなんでもできる父親だからと言って育児に参加してはいけない。というわけではありません。
逆に父親こそ育児に参加すべきです。
父親は積極的に育児に参加すべきである。
アメリカの発達心理学者であるカルデラ博士は、父親が子育てに積極的に参加している家庭の子供たち(幼児)を調査した結果、次のような共通点を発見しました。
・オモチャを持って癇癪をおこしたりしない。
・「◯◯を持ってきて」という頼み事をスンナリきいてくれる。
・初対面の人とでも、躊躇せず会話ができる。
・他の子供たちと簡単に打ち解けることができる。
・よく笑う。
・我慢強い。
・会話に対する反応が速い。
・新しい遊びへの挑戦を楽しむ。
・父親との関係が良好。
・父親だけではなく、母親との関係も良好。
それ以外でも父親が育児に参加した子供は自尊心・IQが共に高い傾向がありました。
http://news.ameba.jp/20150316-348/
親が口を出し過ぎると子どもは嘘つきになる
今テレビで話題の教育評論家「尾木ママ」こと尾木直樹先生。
尾木先生が「親が口を出しすぎると子供はうそつきになる」と語りました。
親が口を出し過ぎると子どもは慣れて親の注意に耳を貸さなくなる。
さらに親が口を出してくるのが面倒になり、その場しのぎの嘘が上手になる。
その結果、親子関係が上手くいかなくなるんだそうです。
褒めすぎる事と同じく何でもすぎてはいけない。と言うことなんでしょうね。
子育ては誰でもわからない事が多いです。
どうしても「○○がいい」と聞くとそればかりに気をとられしすぎてしまうのかもしれませんね。
まずは目の前のわが子の表情や行動、感情を大切にしてあげてください。
そして頑張りすぎるのも良くないです。
お母さん、リラックスして子育てをしてくださいね。