赤ちゃんを守る!妊娠初期に注意すべき感染症part2

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妊娠初期に母体が感染症にかかると、胎内感染や産道感染で赤ちゃんへも悪影響を与えてしまうことが少なくありません。

妊娠初期に気をつけたい感染症はたくさんあります。

まずはどのようなものがあるのか、敵を知るところから始めてみましょう。

今回は妊娠初期に注意すべき感染症part2です。



感染症その6:サイトメガロウイルス

サイトメガロウイルスに感染することで発症します。
最近になって、現代の日本の衛生環境が向上されたために抗体を持たない若年層が増え、妊娠中に感染してしまう人が増加傾向にある病気です。
発熱や咳など、風邪と良く似た症状のため、気づかずにいるケースも多いです。
血液検査で抗体を持っているかの検査を行い、感染が診断された場合には抗ウイルス薬を使用します。
赤ちゃんへ胎内感染すると、まれに胎内サイトメガロウイルス感染症を発症します。
その場合、赤ちゃんの発達に影響し、重篤な障がいが残ったり、赤ちゃんが胎内で死亡し、流産の原因となってしまう場合もあります。

感染症その7:クラミジア

クラミジア・トラコマティスという病原微生物が原因で感染します。
避妊具を着用しない性行為で感染するケースが感染のほとんどの原因とされ、血液検査をして初めて感染に気づくこともあります。
感染初期は自覚症状がほどんどありませんが、症状が進行し、絨毛膜羊膜炎になると流産や早産の原因にもなってしまいます。
また、出産までに治っていないと赤ちゃんへ産道感染し、新生児結膜炎や咽頭炎、新生児肺炎の原因となってしまいます。

感染症その8:性器ヘルペス

単純性疱疹ウイルスに感染することで発症します。
このウイルスは、一度かかると体内に潜伏するため、体の抵抗力が落ちた時などに再発を繰り返してしまうこともあります。
抗ヘルペスウイルス薬を使用することで治ります。
お産までに完治させることができれば、赤ちゃんへの影響はありませんが、完治せずに出産を迎えると新生児ヘルペスになってしまう可能性があります。
その場合は皮膚や口腔に水疱ができてしまいますので、早期治療が必要となります。

感染症その9:尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルスが原因で発症します。
性器から肛門にかけて、尖ったいぼがたくさんできてしまう病気で、感染すると完治するまでに数カ月かかってしまいます。
症状が進行すると排尿痛や排便痛があります。
出産までに完治させることができず、赤ちゃんへ産道感染してしまうと、咽頭乳頭腫といういぼが赤ちゃんののどにできてしまうことがあります。

感染症その10:淋病

淋菌という細菌が原因で発症します。
性行為によって感染しますが、自覚症状がない場合も多く、気づかないことも。
症状が重篤化すると、子宮内まで感染が広がり、絨毛膜羊膜炎を発症して早産や流産の原因となってしまうことがあります。
また、出産時までに完治させておかないと、赤ちゃんへ産道感染し、結膜炎の原因となってしまいます。
また、次の妊娠が難しくなることもあるので、注意が必要です。

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