赤ちゃんを守る!妊娠初期に注意すべき感染症part1

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妊娠初期は、感染症に注意しましょう。

病気にかかるとお母さん自体辛い思いをしますが、お腹の赤ちゃんへの影響がとても心配です。

風疹などは、お母さん自身は大したことにならなくても、赤ちゃんに感染して重症化してしまうこともあります。

注意すべき感染症にはどのようなものがあるのか、知るところから始めてみましょう。



感染症その1:風疹

風疹ウイルスの感染で起こります。
感染すると、お母さんの体全体に赤い発疹が出たり・発熱したりしますが、余り症状がないことも。かかっても3日程度で自然に治ります。
しかし、妊娠20週までにお母さんが感染してしまうと、高い割合で赤ちゃんにも胎内感染してしまいます。
その場合、白内障や心臓奇形、難聴などの先天性風疹症候群という障がいを持った赤ちゃんが生まれてくることがあります。
今は産婦人科の初期血液検査でお母さんが持っている抗体を調べることで、風疹への免疫を確認することができます。

感染症その2:水痘(水ぼうそう)

水痘・帯状疱疹ウイルスの感染で起こります。
感染すると、お母さんの顔や全身に起きた発疹が水疱となり、発熱もします。
また、水痘は妊娠初期も注意が必要ですが、妊娠後期に感染すると重症化するケースが多いので、注意が必要です。
妊娠初期にお母さんが水痘にかかると、赤ちゃんが、奇形や低体重出生、白内障などの先天性水痘症候群になってしまう可能性があります。

感染症その3:インフルエンザ

インフルエンザウイルスが原因で起こります。
妊娠中にインフルエンザに感染すると、通常時よりも症状が悪化しやすいので注意が必要です。
妊娠週数に問わず、ワクチン接種による予防ができます。
産婦人科で予防接種をしてくれるところもありますので、心配であればやっておく方が良いでしょう。
お母さんがインフルエンザに感染すると、通常よりも赤ちゃんの早産率が高まることが分かっています。

感染症その4:伝染性紅斑(りんご病)

パルボB19ウイルスが原因で起こります。
感染すると、頬がりんごの様に赤くなり、手足に赤斑が起こり、関節痛や発熱などの症状が出てきます。
妊娠中にりんご病に感染すると、約3割の確率で、赤ちゃんが胎児水腫になってしまう可能性があります。
胎児水腫になると、赤ちゃんが心不全を起こしやすく、多くの確率で流産や早産の原因となってしまう可能性があります。

感染症その5:カンジダ膣炎

真菌という、カビの一種が原因で起こります。
妊婦さんの半数以上もの人がなると言われる病気で、抵抗力が落ちた時に感染することが多いです。
抗真菌薬の膣座薬を使用することで比較的簡単に治りますが、出産までに治っていないと、出産時に赤ちゃんへと産道感染してしまいます。
赤ちゃんへ感染すると、鵞口瘡という、口の中が白くなる病気になったり、おむつかぶれが酷くなってしまうことがあります。

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