妊娠中期以降に、高血圧やタンパク尿、あるいは体にむくみが見られた場合、
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)と診断されることがあります。
原因は人それぞれですが、妊娠中の体重の急激な増加や、塩分の取り過ぎなど
妊娠中の生活によって引き起こされることも多いようです。
妊娠中毒症の症状が悪化していくと、母子ともに危険となる場合もあり、
即時入院、さらに帝王切開による緊急出産などにつながることも!
もしも妊娠中毒症になってしまっても、決してあわてないで。
次に挙げたことをやって、症状が緩和していくよう頑張ってみましょう♪
食べる量を減らす!
妊娠中期までのつわりが終わって、やっと気分がよくなったことで
突然食欲が増進して、食べまくってしまうママさんも多いのではないでしょうか。
その食欲、妊娠中毒症を引き起こす原因の主なひとつなのです!!
体重の増加で、高血圧や尿蛋白・むくみと診断されたら、さっそく今日から食事の量を減らしていきましょう。
ご飯を雑炊にして、野菜を入れてかさを増やしたり、油の多いお菓子をカロリーゼロのゼリーにするだけでも
体はすばやく変化し始めます。また、味の濃い食べ物・塩分の多い食べ物も控えましょう。
でも、急な食事制限は精神的にもよくありません。穏やかにきっちりとカロリーコントロールしたいものです。
パンはご飯に、ジュースはお茶にかえる!
野菜を増やしたりして、食事内容を変えていっても、主食と飲み物は高カロリーのものだったりしませんか?
もし、パンをたくさん食べている人は、とりあえずそれをご飯に置きかえましょう。
パンには、小麦粉のほか、卵やバターなどカロリーの高い材料が使われているので、
知らず知らずのうちに、カロリーを取り過ぎているかもしれません。
また、100%だからと言って、フルーツジュースや野菜ジュースをたくさん飲んでいるのもNG!
これらのジュースのカロリーは意外に高くて、実は軽い食事1回分に相当することもあるのです。
ジュースはやめて、飲みやすい好みのお茶などにしてみましょう。
運動量を増やして体重とストレスを減らす!
妊娠後期に向かうにつれて、体はどんどん重たくなっていき、動くのがおっくうになりがちです。
自分でも無意識のうちに、日に日に動かなくなっていっていることもありますよね。
しかし、そのままでは血流が悪くなって、ますます妊娠中毒症の症状を増幅させてしまいかねません!
少々体が重くても、家の中でこまめに家事を行い、時にはゆっくり時間をとってお散歩しましょう!
歩くことは、体重管理をする上で非常に大切な運動の一つなのです。
ゆっくりと近所を歩くだけで、動きづらいことによるストレスも徐々に解消されて、気分もリフレッシュできますよ♪
水分を大量にとらないよう注意!
食べ物の塩分でむくまないように、と水分を多めにとってしまってはダメ!
妊娠中は、普段より体を動かすことが少なくなっています。
その状態で、水分をたくさんとってしまうと、腎臓などの器官の機能低下を引き起こして
逆に体中がむくむようになり、さらに、妊娠中毒症を重くしてしまうことがあります!
塩分も水分も、適度にとることが大切なのです。
生活にメリハリを作り、ゆったりと過ごす
一日中ごろごろしてばかりでは、体重は一向に減らず、妊娠中毒症もよくなりません。
しかし、体重を減らすためにばたばたと忙しくし過ぎてもまた、ストレス過剰となって
血流を悪化させ、体の各器官の機能を低下させてしまうため、症状が悪化する可能性があります。
動く時は動くけれど、時間があればゆったりした気持ちで体を休めるよう心がけましょう。
生活にメリハリをつけると、食欲や体調も安定してくるはずです。