子どもが誕生すると、その成長に日々感動を覚えます。しかし、歩き出すようになると「足の形が気になる」という方が少なからずいらっしゃいます。お母さんは気にしていなくても、周りの方から指摘されショックを受けることも。正しい知識を身に着け、必要以上に気に病むことなく、お子さんの成長を見守ってほしいものです。
赤ちゃんはもともとO脚
ねんねしている赤ちゃんの足はまっすぐではありませんよね。赤ちゃんがO脚なのはお腹の中で足をクロスさせていた名残なんだとか。
また、子ども用の服に「モンキーパンツ」というものがありますが、普通のズボンとはだいぶ形が違います。これは赤ちゃんの足の形に合わせて作られているそうです。
多くの場合は自然に矯正
この生理的O脚は2歳ごろまでに成長とともに矯正されていき、それ以降は逆にX脚気味になります。それも小学生ごろまでにまっすぐになっていきます。ですから治療の対象になりません。自然に治るのを待ちましょう。
治療が必要な場合も
生理的O脚の判断基準は
○両足をそろえて立ったときに両ひざの隙間が大人の指2~4本分
だそうです。2歳以下の子どもで両ひざの隙間が大人の指5本分以上あるような場合は、くる病など病気である可能性があるので、詳しい検査が必要な場合もあります。
気になる場合は相談を
「どうしても気になる」「自分は気にしていないけど、周りが気にしている」という場合、まずは相談してみましょう。相談先は各自治体の保健センター(健診や健康相談で)や子育て支援センター、保育園に通われている場合は保育園の先生でもいいと思います。一人で抱え込まず、誰かに相談するだけでも違います。
実は私も指摘されました
私にはもうすぐ2歳になる子どもがおります。約3ヶ月前、よくお見かけし挨拶を交わしていた方に子どものO脚を指摘され「病院に行ったら?」とまで言われたときは、とても悔しい思いをしました。その方は決して悪気はなく、良かれと思ってのことだったのでしょうが、言われた側はやはりショックです。その方には上記にある「子どもはもともとO脚」というお話をさせていただいたのですが、納得いただけませんでした。こういった経緯があり、ぜひとも正しい情報を広めたく、記事にさせていただくことにしたのです。
わが子の足は少しずつまっすぐに近づいています(現在、隙間は指2本分くらい)。
足の形だけではありません。体の大きさ、頭や耳の形、一重まぶたなど赤ちゃんの外見についての指摘は非常にデリケートです。指摘する側は軽い気持ちだったり、親切心からだったりするのかもしれませんが、言われた側は傷つくことだってあるのです。
同じようなことで傷つくお母さんが一人でも減りますように。