子供の描く絵の世界観を大事に育てよう

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子供は、一歳を過ぎたころから、クレヨンなどを持たせると、殴り書きをするようになります。

これは、自分の指でクレヨンを握り、クレヨンで線を描けたという事に興味を持つからです。

しかし、意識して真っ直ぐな線を描けるようになるまでには、それから1年~1年半くらいはかかるでしょう。



三歳ごろになると

大体の子は、三歳くらいになると丸が描けるようになります。
それから、徐々に人の顔らしきもの、目や鼻、口などを描けるようになると思います。
お父さんを描いてと言っても、お姉ちゃんを描いてみてと言っても、みんな、同じ顔になるし、耳などもついてないことが多いです。
そして、四歳を過ぎると、顔から直接、手や足が出ている感じの、人物像を描くのが、一般的な子供だと思います。

どこの国の子供も大体同じ

このような人物画は、国や文化は違っても、大きな差があるわけではないという事です。
子供が、人には胴体があるんだという事に気づき、描き始めるようになるのは、早い子供で4歳半くらいを過ぎた頃だと思います。

子供は一番先に顔を描くようになるのが一般的ですが、これは、人の顔に一番関心が強いからだと、言われています。

大人がついやってしまうことが子供を絵嫌いにさせている

子供が絵を描き始めると、周りにいる大人がつい、手を出して、さぁ、パンダちゃんを描いてあげるね、ワンワンはこう描くんだよ、などとお手本を、描いてしまうことがあると思いますが、これをやってしまうと、子供は、もう絵を描きたくないと、思ってしまう可能性があります。

どんなふうに頑張っても、私(ぼく)には、こんなに上手に描けないと、子供が感じ取った時に、自信をなくして、自分で描くことの、楽しみを奪われてしまうのです。

成長の過程で描く絵も変わる

例えば三歳くらいの子供に、家族の絵を描いてもらった場合、自分を一番大きく描く子が、多いです。
これは、子どもの絵は自分中心に描いているからなのです。
パパやママは、自分より小さく描くのが一般的ですが、もしママ(パパ)の方を大きく描いたとしたら、ママ(パパ)の存在がかなり大きく、影響していると考えた方がいいでしょう。
子供の描く絵は様々です。
上手い下手の評価ではなくて、楽しみながら描いていることを、親子で一緒に楽しめると、子どもの絵心は育っていくと思うのです。

絵で創造力を育てられるか?

子供の描く絵は、とにかく個性的です。
なので、空を黄色にしたり、雲をピンクにしたりして、時々親御さんを心配させます。
でも、子どもの世界では、それが普通です。間違っても「空は、青なのよ!」
などと叱るのはやめましょう。
空は青くて、雲は白いのが当たり前なんて、大人の世界観なのです。

お子さんが楽しくお絵かきしていたら、少しくらい変だと思っても
口出しするのはやめておきましょう。
そして、うまいとか下手とかは言わずに、「今日は楽しくお絵かき出来て良かったね」と言ってあげると、描くことが好きな子供になっていくと思います。
そして、自分の頭の中に描いたものを形にすると言うプロセスが
子供の創造力を育ててくれるでしょう。

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