魔の二歳児を乗り越えたと思ったら悪魔の三歳児がやってきた!?
イヤイヤから始まり、イタズラ、反抗とエスカレートしていく我が子との関わり方に悩むお母さんも多いのではないでしょうか。ここでは、第一次反抗期と呼ばれるこの時期の子どもとの関わり方についてまとめました。
反抗と自立
「自立」という言葉を辞書で調べてみると、「他への従属から離れて独り立ちすること」「他からの支配や助力を受けずに存在すること」と書いてあります。つまり、自立するということは、自分の力で様々なことができるようになることです。
子どもが自立すると一見親の手が離れて楽になれそうですが、子どもに自立の第一歩は「イタズラ」や「反抗」となって表現されるため、実は親にとってはとても手のかかる状態になるのです。
しかし、反抗は自立のサインでイタズラは好奇心の表れであり、自発性の育ってきた証拠です。
2歳半頃から始まる第一次反抗期はまず「イヤだ!」「自分でやる!」とダダをこねることから始まりそれがだんだんイタズラになっていき、大切な物を壊したり、危ないことをしたりします。親からすると困った行動です。つい、「ダメ」「やめて」と抑制してしまいがちです。しかし、子どもからすると、イタズラにもきちんとした理由があるのです。それをあまりに抑制ばかりされてしまうと自分自身を信じられなくなり、自立心を奪ってしまうことになります。
ですので、イタズラも一緒に楽しめるくらい大人がもう一度遊び心を取り戻すことが大切です。そしてそれがそのまま子どものやる気を育てることになります。
話をきちんと聞くこと
この時期はとにかく、子どもの話をしっかり聞いてあげることが大切です。
たとえ親にとって都合の悪いことでも、正しいことはちゃんと認めてあげることで、自分の感じ方や判断に自信が持てる子に育っていきます。
逆に話を否定されてばかりいると、自分の感じ方に自信が持てず、すべての判断を周囲に依存することになり、自分の意見を問われても答えられず、周囲の顔色ばかりを気にしてしまうようになります。
子どもが一生懸命話をしているときはできるだけ手を止めて、話を聞いてあげてください。そして相槌を打ってあげるだけでも子どもは十分に満足してくれます。
子どもが失敗したときは…
子どもは十分な安心感を与えられるのと共に自信を持たせてもらうことで自立していきます。子どもは自分で悩んで、考え、成し遂げて初めて自信を持つようになるので、子どもが失敗した時、否定的な見方で本人を追い詰めないことが大切です。大人は子どもが失敗するのではないかと心配になってしまいますが、できるだけ手出し、口出しは控えた方がいいです。
失敗するかどうかではなく、失敗した時に周囲がそれをどう評価したかということが大切です。失敗してもそれまでの過程をしっかり評価してあげて励ましてあげてください。
同じペースで歩く
子どもは「甘え」と「反抗」を毎日めまぐるしく繰り返します。そんな我が子に振り回されて時には疲れてしまうこともあるかもしれません。しかし、そんな子どもの揺れに付き合って、子どものペースを尊重することが何よりも大切です。
子どもの依存したり自立したりする揺れを認めたうえで、指示、命令、干渉をせずに、子どものペースに合わせて大人は同じ速さでついていき、もし子どもが不安になって後ろを振り返ったら、そこにはちゃんと親がいて「大丈夫だよ」と頷いてくれる。そういった関係を目指してみてください。
まとめ
子どもは自分の思いを全力でぶつけてきます。それが時には親を困らせてしまったり、イライラさせてしまったりします。しかし、子どもの反抗やイタズラにはきちんと理由があります。どうしても行き詰った時はシンプルにその理由を聞いてみて下さい。きっと一生懸命話してくれると思います。
親が方の力を抜くと親が楽になります。そして、親が楽になると、子どもも楽になります。
子どもの反抗もイタズラもこの時期には大切な反応です。方の力を抜いて、子どものペースに合わせて一緒に歩いて子どもの話をたくさん聞いて笑顔で頷きながら向き合ってあげて下さい。