「夫源病」という言葉を聞いたことはありますか?
夫の何気ない一言や行動が、妻のストレスとなり、心や体にさまざまな症状を引き起こす病気のことです。
頑張り屋さんで、夫のため、家族のため「良い妻」になりたいと思っている人は「夫源病」になりやすいタイプですので、要チェックです!
夫源病とは?
「夫源病」とは、夫の何気ない一言や行動、夫の存在そのものがストレスとなり、自律神経やホルモンバランスを崩し、妻の心や体にさまざまな症状を起こします。
症状は更年期障害に似ていて、頭痛、肩こり、めまい、のぼせる、動悸など。
中高年の女性を悩ます更年期障害が、実は夫が原因なのではないか・・・という見方もあるようです。
さらに「夫源病」は中高年だけではなく、20代でも症状があらわれることがあります。結婚している女性なら、誰にでも可能性があるのです。
夫が仕事でいない時は症状がないのに、夫が帰宅したり、休日に家にいるときに限って頭痛がする・・・夫が怒鳴ると動悸がする・・・体調不良が続いていたのに夫が出張で留守にすると回復した・・・などの心当たりがある方は、夫源病の可能性があります。
どんな夫婦だとなりやすい?
まずは夫。
人前では愛想がいいのに、家では不機嫌だったり不愛想だったりします。
妻がすることを上から目線で指摘したり、ダメ出ししたり、否定をします。
妻の予定や行動をいちいちチェックしていて、気に入らなければますます不機嫌になります。
家にいるときはテレビのチャンネル権を独占。
家事を手伝うことは一切ないのに、口だけは出してきます。
妻を養って「あげている」と思っています。
つぎに妻。
几帳面でまじめ、仕事や家事の手を抜かない、我慢強く夫に対して反論できません。
外面や世間体を気にし、細かいことをくよくよと悩んでしまいます。
「良い妻」「良い母」になろうと頑張ってしまいます。
妻が「妻とは夫に従うべきだ」「家族のためにこれくらいの我慢は妻として当然だ」と我慢を続けていくことでストレスがたまり、心身に症状が現れます。
解決法は?
できることなら、夫への不満を我慢して溜めこまずに、その都度解消していきましょう。
夫へ直接反論して、夫婦喧嘩をしてもいいのです。
夫婦喧嘩を恐れ「私が我慢すれば・・・」と不満を飲み込んでしまうと、なんの解決にもなりません。
夫婦喧嘩は、夫婦のコミュニケーションのひとつです。
長い夫婦生活で多少の喧嘩は当たり前。
不満を溜めこんで一気に爆発させると、大喧嘩に発展しかねませんので、少しずつぶつけていきましょう。
その都度解消しようとして夫に本音をぶつけたら、夫が黙り込んでしまい喧嘩にもならないし話し合いすらできない・・・という状況になってしまったら、少しの間距離を置きましょう。
夫になにか言われても「一人の時間が必要」と押し切って外出をしたり、実家に帰ったり。
プチ家出をすることで、夫に妻の存在を改めて考えさせましょう。
夫婦での解決が難しい場合は、ひとりでストレス発散をしましょう。
ひとりカラオケで大声で歌ったり、映画や小説で泣いたり、夫に内緒でちょっと豪華な食事をしたり、夫への不満をブログに書き綴ったり。
ストレスを溜めこむ前に、少しずつ発散できるようにしましょう。
妻源病もある。
「夫源病」の逆である「妻源病」もあります。
これは今まで書いたことのまったく逆です。
男性は外へ出る機会が多いので、女性に比べるとなりにくいのですが、定年退職をして家にいるようになったら妻との時間が増えて、妻からの何気ない一言やダメ出しがストレスになります。
「夫源病」と聞くと「世の中の奥さんは大変だなぁ」と思いがちですが、その逆もあるということを知っておいてください。
大事なのはお互いを尊重すること
「夫源病」も「妻源病」も、夫婦のどちらか一方が我慢を続けることが大きな原因です。
結婚して間もない人も、10年、20年、それ以上結婚生活をしてきた人も、お互いを尊重しあって生活をすることで「夫源病」も「妻源病」も予防することができると思います。
縁あって夫婦になったのですから、相手のことを考え、話し合いで意思疎通をし、我慢を続けさせないような関係を築きたいものですね。