知らないと取り返しのつかない事態も!新生児の揺さぶられ症候群とは?

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揺さぶられ症候群ってご存知ですか?揺さぶられ症候群は新生児から生後6か月くらいの赤ちゃんを揺らすことで起こるので赤ちゃんをあやすのに抱っこして揺らす習慣のある日本では揺さぶられ症候群が原因で取り返しのつかない事態を起こしてしまうことも・・・。

そこでここでは揺さぶられ症候群を防ぐ為にもどの程度の揺れがだめでどの程度の揺れが大丈夫か?気になるところをご紹介します。未然に防げる事態は防いであげるのも親の務め。無知でいることが一番怖いので揺さぶられ症候群を知らない方はもちろん知っている方にももう一度確認の為にも一読してみてくださいね。

揺さぶられ症候群とは?

低月齢の赤ちゃんは首の筋肉が弱く(首がすわっていない)脳と頭蓋骨の間に隙間もあります。その為に赤ちゃんの頭を強く揺さぶると脳が動いてしまい頭蓋骨に脳がぶつかり脳の神経や血管を傷つけてしまいます。その結果後遺症が残るような事態になったり最悪の場合には命に関わる事態になってしまうのです。

脳と頭蓋骨の隙間は、赤ちゃんの成長に伴い脳も大きくなるのでその隙間はどんどんなくなっていくので揺さぶられ症候群のリスクも減っていきます。一番気を付けたい時期は首がすわるまでの低月齢時期。
赤ちゃんが泣いてあやしたり、赤ちゃんを寝かしたいときなどに抱っこしてゆらゆら揺れるような動作って日本人はよくやりますよね。この行為も実は低月齢の赤ちゃんにはちょっと危険な行為なので注意が必要です。

こんな揺れはNG

目安として1秒間に2~3往復する揺さぶりを5秒以上続けることで揺さぶられ症候群が起こるのではないかと考えらています。

ベビーカーの揺れなんかも少し気になるところですがベビーカーを普通に使用している程度では問題ないと言えます。また長時間のドライブなんかも気になりますが、1時間に1回休憩をとるなどの配慮が必要になります。
バウンサーも常識の範囲で使用する分には問題ないと言われています。
高い高いが揺さぶられ症候群にはNGとされていますが、高い高いの場合は誤って赤ちゃんを落としてしまうことを考えてNGとされています。

なぜ抱っこであやすのが危険なのか?

一般的に見られるゆっくりと揺れて赤ちゃんをあやすものはもちろんOKです。しかし過去に起こった事例からすると、育児のストレスやおじいちゃんやおばあちゃんなどに対してのストレスなどあやす側がイライラしていたりすると知らない間に赤ちゃんを抱っこしながら激しく揺らしてしまっているケースが非常に多いそうです。

ママが起こしてしまいがちなケースは赤ちゃんが泣き止まずあやしているうちに強く揺さぶってしまっているケース。逆にパパの場合は慣れない育児を任された事で赤ちゃんをどう扱って良いか分からず戸惑ってしまい揺さぶられ症候群を起こしてしまうケースが多いそうです。

過去のケースから言っても無意識で揺さぶられ症候群を起こしてしまっている事例が多いことから、抱っこであやすのは習慣付けしないのも方法の1つかもしれませんね。

症状と後遺症

【症状】
・元気がない(すぐに眠ってしまう)
・泣き止まない
・嘔吐
・痙攣
・呼吸困難
・昏睡状態
・命の危険も・・
赤ちゃんを激しく揺さぶってしまい上記のような症状が出たらすぐに病院へ行きましょう。幸い命が助かっても以下のような後遺症が残るケースもあります。

【後遺症】
・後遺症としてのけいれん発作
・失明
・視力障害
・言葉の遅れや学習障害
・知的障害
・脳性麻痺

脳に関わる問題なだけに命が助かっても後遺症もとても重いものが多いです。これらは未然に防げることなので気を付けたいですよね。

予防法

赤ちゃんをどう扱うかを家族全員(おじいちゃんやおばあちゃんを含めて)話し合うと良いですね。揺さぶられ症候群のことも知らないかもしれないし、この時に揺さぶられ症候群の起こりうる行動気を付けなければいけない点なども話し合うと誰が赤ちゃんを見ても安心してママが預けられる環境になると思います。

また育児にはどうしてもストレスはつきもの。上手にストレス発散をするのも不慮の事故を招かない予防策になります。自分なりに出来るストレス解消法やちょっとした空いた時間に出来るリラックス法も見つけておくとストレス軽減に繋がり取り返しのつかない事故も防げるので今からでも何か出来ることを探してみてはいかがですか?

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