それってプール熱かも?今最も小児に多いプール熱の症状と対処法!

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国立感染症研究所が6月6日に公表したデーターによると小児のウイルス性感染症であるプール熱の患者数が増加傾向にあることがわかりました。
過去10年間の同時期と比べ小児の患者数が最も多く報告されました。

プール熱という名前は聞いたことはあっても、その原因や症状そして家庭での対処法など知らない人もいると思います。
そこで今回は今小児たちの間に流行しつつあるプール熱についてまとめてみました。

プール熱とは?

正式名を咽頭結膜熱といい、アデノウイルスが原因でプールの水を介して人から人へと感染し流行が拡大することが多い為にプール熱とも呼ばれている感染症です。
年間を通して発生する感染症ですが、6月末から夏季にかけて流行するのが特徴です。

同時期に患者数の増える感染症としてはプール熱以外には手足口病やヘルパンギーナがあります。

症状は?

潜伏期間は2日から14日。主な症状としては、喉の痛みや目の充血や39度前後の熱が数日から1週間ほど続きます。

また頭痛や食欲不振も1週間ほど続くこともあります。

目の症状は充血の他にめやにや涙が多くなったり眩しがることもあるそうです。

風邪にも似た症状なので最初は風邪だと思ってしまう方も多いようです。

対処法

上記のような症状が見られる場合には速やかに受診することをおすすめします。
また喉の痛みや目の充血や熱などに対しての処方は病院でされますが、それにくわえて喉の痛みには市販のうがい薬も併用するのも良いかもしれません。

こういった症状が出ている時には柑橘系や刺激の強いものは避けてのど越しの良い冷たくてさっぱりしたお茶類が良いです。
食事はあまり噛まずに飲み込める刺激の少ないもの(お豆腐・冷めたおじや・ゼリーなど)が良いです。熱が続くので水分の補給も必ず忘れずに行ってくださいね。

二次感染を防ぐには

このプール熱はくしゃみなどによる飛沫感染とタオルなどの共用による接触感染により感染してしまう為におむつの替えなどで感染してしまう方もすくなくありません。
おむつ替えが終わったら必ず手洗いと消毒をしましょう。
便からは30日間ウイルスが排出される為、最低でも30日間はおむつ替え後は念入りに手洗いと消毒を心掛けると良いです。

また感染している人の使用したタオルなどは洗剤を使って洗濯をしても移ってしまう可能性もある為に目ヤニや唾液などを拭く場合には使い捨ての出来るティッシュを使うと良いです。
衣類などは感染している人のものは別に洗濯することをおすすめします。

発症して日が浅い・熱などの症状が出ているときには感染力も強いのでお風呂も最後に入浴した方が良いですよ。

まとめ

大きなプールなどに出かけると子供たちもとても喜びますが、こういった感染症が移ってしまうことも大いにあります。体力のない小さな子が掛かれば余計に心配ですよね。
6月下旬から夏季にかけて風邪のような症状が出た場合には風邪だと安易に決めつけずにすぐに受診すると安心ですよ。

また感染してしまった場合には学校や幼稚園などに行っても良いか医師に聞いてから外に出てくださいね。

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